料亭や和食屋など〆ご飯として人気な「鯛茶漬け」。
鯛にタレをつけてご飯の上に並べ、熱いお茶を回して食す贅沢な一品です。
鯛は春先から初夏にかけて脂がのり、
「桜鯛」と呼ばれ、もっとも美味しい季節を迎えます。新鮮な刺身を使って、自宅でも美味しい鯛茶漬けを食べてみませんか?

今回は、鯛茶漬けの作り方とレシピをご紹介。鯛の刺身を使ったレシピ【10選】も集めたので、ぜひ
旬の美味しい時期に試してみてくださいね。■鯛茶漬けの歴史や特徴鯛茶漬けのルーツは長崎県と言われています。長崎県は真鯛の水揚げ量が多く、お茶漬けの上に鯛をのせるという食べ方が自然な流れで広まっていきました。ほかにも新潟県や福岡県など鯛がよく獲れる地域でも、鯛茶漬けの文化が育まれ、
郷土料理として親しまれています。基本的な食べ方はタレに漬けた鯛の身を熱々のご飯にのせ、出汁やお茶をかけていただきます。淡白で甘さのある鯛をのせることで、お茶漬けが上品な味わいになりますよ。
■ほうじ茶であっさり【鯛茶漬け】の作り方鯛は自家製ゴマしょう油で漬け込みます。ほうじ茶の風味が鯛の旨味を引き立て、あっさりと上品な仕上がりです。鯛の表面がほんのり白くなってきたら食べ頃。夜食やお酒の〆に最適です。
鯛茶漬け
【材料】(2人分)鯛(刺身用) 2人分
<漬けダレ>
練り白ゴマ 小さじ 2
酒 小さじ 1
みりん 小さじ 1
しょうゆ 大さじ 2
<お茶>
お茶(ほうじ茶) 20g
熱湯 500ml
ご飯(炊きたて) 茶碗 2杯分
練りワサビ 適量
ミツバ(刻み) 適量
【下準備】1、鯛がサクの場合は、薄切りにする。<漬けダレ>の材料を混ぜ合わせ、鯛を30分程漬ける。

2、<お茶>を入れる。熱湯を湧かし、温めた急須などにほうじ茶葉を入れて熱湯を注ぎ、お好みの濃さに出す。
【作り方】1、大きめのお茶碗にご飯をよそい、鯛を並べ、練りワサビを添える。お茶を注ぎ、ミツバを散らす。

■さっぱり煎茶【鯛茶漬け】
後味さっぱりといただきたいなら、煎茶をかけていただくのがおすすめです。まろやかさのある漬けダレと煎茶の爽やかさが見事にマッチ。ぶぶあられがない場合、普通のおかきを砕いてのせても◎です。
■【鯛の刺身】を使ったレシピ10選鯛の刺身はお茶漬け以外にも、おかずやおつまみにも活用できて楽しみ方は無限大!
・鯛のカルパッチョ

オリーブ油と白ワインビネガーを使ったシンプルな味つけで、鯛の上品な甘みを存分に堪能できます。仕上げにお好みの野菜で彩りをプラスしましょう。手軽におしゃれを演出でき、パーティーやおもてなしに大活躍です。
・宇和島風鯛めし

愛媛県宇和島の郷土料理を再現! ご飯の上にタレをからめた鯛の刺身、卵黄、大葉などの薬味をのせて豪快にいただきます。火を使わずに手軽に作れるのも人気の秘訣です。
・鯛のゴマダレ丼

すり白ゴマがたっぷり入った漬けダレと鯛が相性抜群。鯛の甘みがグッと引き立ち、ワンランク上の美味しさです。卵黄を崩しながら食べるとコク深くなり、2度楽しめます。漬けダレには酢を入れるため、さっぱりとしているのも魅力です。
・鯛とグレープフルーツのサラダ

鯛の刺身とグレープフルーツをEVオリーブ油とハーブソルトで和えるだけ! グレープフルーツ果汁がドレッシングとなり、ほろ苦い酸味が淡白な鯛とベストマッチです。
・鯛がゆ

器の側面にくっつけるように鯛の刺身を並べたら、おかゆを注ぎ入れます。おかゆの熱で半生状態になった鯛が極旨です。ほっこりやさしい味わいですが、薬味やゴマ油を足すことで風味良く仕上がります。体を労わりたいときにおすすめです。
・鯛のネギ和え

鯛の刺身にネギなどの薬味を散らし、熱々のゴマ油をかけて召し上がれ。ジュッという音とともに香りが立ち上り、食欲をかき立てられること間違いなし。ビールが進む最高のおつまみです。
・鯛なます

いつもの紅白なますに、鯛の刺身を加えて食べ応えUP! さっぱりと食べられて、日本酒のアテにぴったりです。柔らかな鯛と野菜のシャキッとした食感の違いも美味。お祝い料理の一品としても活躍しそうですね。
・鯛しゃぶしゃぶ

鯛の上品な旨味を贅沢にしゃぶしゃぶで堪能しましょう。昆布、鯛、野菜の出汁がたまりません。ご飯やうどんを入れれば最高の〆に。最後まで飽きることなくたっぷりと楽しめますよ。
・華やか手まり寿司

鯛、エビ、マグロ、ホタテと海鮮づくしの手まり寿司はお祝いやパーティーにぴったりですね。ラップで寿司飯と具材をギュッと絞ればOK。簡単なので、お子様と一緒に作れますよ。
・鯛とホタテ貝のタルタル

鯛とホタテ貝柱をおしゃれなタルタル仕立てにアレンジ! 刻んで混ぜるだけで、手が込んでいるように見える、おもてなしメニューの完成です。そのまま食べるほか、クラッカーやパンにのせてどうぞ。
私たちにとって身近な存在のお茶漬けに、鯛をのせて食べるだけで高級料亭に行ったかのような特別な気分を味わえます。ぜひ鯛が旬の時期にトライしてみてくださいね。
(川原あやか)