あると便利な保存食「塩豚」は、そのまま食べるだけでなく、チャーハンや焼きそばに入れたり、レタスで巻いてポッサムのように食べたりと使い勝手が抜群です。
さまざまな作り方がありますが、今回は、
炊飯器でじっくり作る塩豚と、
塩でもみ込み保存しながら常備する
2種類の塩豚をご紹介します。
また、塩豚を使ったアイデアアレンジも併せてご紹介します。塩豚があれば、お弁当やおつまみなど手軽に使えるため、この機会に作っておくと便利ですよ。
■【基本の塩豚】炊飯器で簡単低温調理の簡単おいしい塩豚のレシピです。多少時間がかかりますが、その分おいしさは保証付きです。粒マスタードやニンニクなど、お好みの薬味を乗せてサニーレタスで巻いて食べると肉のうま味がダイレクトに感じられますよ。
低温調理の簡単レシピ 塩麹豚【材料】(4人分)豚バラ肉(ブロック) 500~550g
塩麹 大さじ 2
サニーレタス 適量
<薬味>
粒マスタード 適量
柚子胡椒 適量
粉山椒 適量
【下準備】1、豚バラ肉に塩麹を全体にぬり、密封ができる厚手の袋に入れ、ストローを使って中の空気を抜く。
【作り方】1、炊飯器に豚バラ肉を入れ、さらに熱湯をひたひたになるまで注ぎ入れ、保温を押す。
2、4時間経ったらスイッチを切り、そのまま常温になるまでゆっくり冷ます。冷めたら食べやすい大きさに切り、サニーレタス、お好みの<薬味>を添える。
【このレシピのポイント・コツ】チャーハンや、焼きそばに入れてもおいしいですよ。
炊飯器の機種によってはできない場合もあります。加熱の仕組みはメーカーや機種によって違いがあるので、調理時間は調節して下さい。
■【塩で漬け込む】塩豚ポトフ塩豚は、豚バラ肉の表面に塩をすり込み、キッチンペーパーで包み、ラップをしっかり巻いて冷蔵庫で5日以上寝かせて作ります。寝かしている豚肉が途中でペーパーとラップが水っぽくなったら取り替えましょう。塩豚で作るポトフは肉のうま味と柔らかさに驚かされます。
セロリと塩豚のポトフ【材料】(2人分)<塩豚>
豚バラ肉(ブロック) 250g
塩 小さじ 1
セロリ 1本
キャベツ 1/4個
玉ネギ 1/2個
水 1500ml
ショウガ 1片
黒粒コショウ 2粒
酒 大さじ 2
粒マスタード(お好みで) 適量
【下準備】1、<塩豚>を作る。豚バラ肉の表面に塩をすり込み、キッチンペーパーで包んで、その上からラップをしっかり巻く。冷蔵庫で5日以上寝かせる。
【作り方】1、<塩豚>をさっと洗い、半分に切る。セロリは葉を取り、筋を引いた茎を2〜3等分に切る。キャベツ、玉ネギは半分に切る。ショウガは薄切りにする。
2、鍋に水を入れ、(1)の<塩豚>、玉ネギ、セロリの葉、ショウガ、黒粒コショウ、酒を入れて、火にかける。
3、沸騰したら火を中火にし、アクを取りながら2時間ほど煮る。<塩豚>が柔らかくなったら、セロリ、キャベツを加える。
4、キャベツとセロリも柔らかくなったら火を止める。器に盛り、お好みで粒マスタードを添える。
煮込み時間は調理時間に含まれません。
【このレシピのポイント・コツ】塩豚は一度作ると冷蔵庫で10日間ほどもちます。途中、ペーパーとラップが水っぽくなったら取り替えましょう。
■人気の塩豚を使いこなす【アレンジレシピ:5選】・塩豚とレンコンの根菜スープ
※塩をして保存した塩豚を使うレシピです。
噛めば噛むほどうま味が増す塩豚と根菜に、免疫力を高めるショウガのしぼり汁が入った体を芯から温めるスープです。ダイエット中の方にオススメしたい一品です。
・塩豚丼
※塩をして保存した塩豚を使うレシピです。
塩に漬け込んでおいた塩豚は驚くほど柔らかく、ジューシーに肉のうま味が味わえます。細ネギを刻んで、ニンニク、ショウガ、ゴマ油とレモン汁で合わせたネギだれがぴったりマッチ。見た目よりさっぱりした味が印象的な丼です。
・本格回鍋肉
※ゆでた塩豚を使うレシピです。
レシピでは、下茹でした豚バラを使っていますが、下茹でした塩豚を使えば、短時間で肉が柔らかいジューシーな回鍋肉が作れます。豚肉の余分な脂もなくさっぱりと食べられます。
・モヤシと塩豚の卵焼き
※ゆでた塩豚を使うレシピです。
レシピでは、塩でもんだ豚バラ肉を使いますが、あらかじめ火が通っている茹で塩豚を使えば、パパッと時短で作れます。モヤシ入りでボリューミーな卵焼きはお弁当やおつまみにピッタリです。
・ネギ塩豚丼
※ゆでた塩豚でも塩をして保存した塩豚でもどちらでも作れます。
塩漬けでも、茹でたものでもどちらでも作れます。茹で塩豚の場合は、ワケギと調味液を茹で豚に絡めたら完成です。豚肉に塩が効いているため塩の量は調節してください。
今回ご紹介した塩豚の使い方アレンジ以外に、普段の炒め物に使ってもジューシーで柔らかく、味わい深く仕上がるんですよ。塩豚を冷蔵庫にストックしておくといざという時役立ちます。ぜひ参考にしてくださいね。
(豊島早苗)