12月に入ると耳にすることが多い「冬至」。柚子湯に入ったりカボチャを食べるなど、
古くからの日本の風習です。
今回は、なぜカボチャを食べるのか、いつ食べたら良いかなど、冬至カボチャについて詳しく解説します。
地域によって違う食べ方もご紹介。
冬至におすすめのカボチャレシピ2選もぜひ参考にしてください!
■冬至にカボチャを食べる理由は?いつ食べたら良い?冬至にカボチャを食べる理由は諸説あります。一説によると、カボチャには
冬に不足しがちな栄養素が豊富に含まれているからと言われています。
また、冬至は北半球において1年で一番昼間の時間が短い日。「一陽来復(いちようらいふく)」とも呼ばれ、
悪いことが続いたあとに幸運がやってくるとの意味から、
魔除けや運気上昇、無病息災などの願いをこめて食べられるようになったいう説も。
冬至に食べるカボチャ料理に決まりはありませんが、北海道や東北地方では小豆とカボチャを煮た「いとこ煮」、関東地方ではシンプルなカボチャ煮を食べる家庭が多いようです。
なお、冬至は古来の暦「二十四節気」に基づいて日にちが決まるため、毎年変わります。
2024年の冬至は12月21日です。
【素朴な味わい】ほっくり! カボチャとゆで小豆のいとこ煮ほっくり!カボチャとゆで小豆のいとこ煮
【材料】(4人分)カボチャ 1/4個
ゆで小豆 1パック
だし汁 400ml
<調味料>
酒 大さじ 2
みりん 大さじ 2
砂糖 大さじ 2
しょうゆ 大さじ 1
みそ 大さじ 1
【下準備】1、カボチャは種とワタを取り、皮を所々削ぎ落とし、大きめのひとくち大に切る。

2、ゆで小豆はザルに上げサッと水洗いして、固まっている場合はほぐしておく。
【作り方】1、鍋にカボチャ、だし汁、<調味料>を加え、落とし蓋、鍋の蓋をして強火にかける。煮立ったら火を弱め、15分煮る。

2、カボチャが柔らかくなったら、ゆで小豆を加えてみそを溶き入れ、更に煮汁が少なくなるまで煮て器に盛る。

北海道や東北地方で冬至によく食べられるいとこ煮。ゆで小豆を使うので手軽に作れます。みそが隠し味となり、深みのある煮物に仕上がり、素朴ながら絶品です。強火で煮るとカボチャが煮崩れてしまうので、沸騰したら弱火に落としましょう。
【砂糖不使用】カボチャと小豆の薬膳スープカボチャと小豆の薬膳スープ
【材料】(1人分)カボチャ(冷凍:角切り) 4個
昆布(5cm角) 1枚
水 200ml
小豆(水煮) 大さじ 2
塩 少々
レーズン(お好みで) 小さじ 2
【下準備】1、カボチャは耐熱容器に入れ、電子レンジで2分30秒ほど加熱する。(ヒント)電子レンジは600Wを使用しています。
【作り方】1、鍋に昆布と水を入れて弱火にかけ、沸騰直前で昆布を取り出す。

2、(1)にカボチャと小豆を入れ、蓋をして5分ほど煮込み、カボチャの黄色がスープに移るように軽く崩し、塩で味を調える。お好みでレーズンを加えて蓋をして蒸らし、器に注ぐ。
【このレシピのポイント・コツ】塩を加えてカボチャと小豆の甘みを引き出せば、砂糖いらず、ヘルシーに仕上がります。お好みでレーズンを加えれば、甘酸っぱい新感覚のぜんざいに。
カボチャと小豆の自然な甘さが楽しむスープは、砂糖を使わないのがポイントです。冷凍カボチャをレンジ加熱してから煮れば、調理時間はわずか5分。カボチャを少し崩してスープに溶け込ませると、まろやかな口当たりになりますよ。冬至の夜にいかがでしょうか?
■冬至はカボチャレシピで温まろう! 冬至にカボチャを食べる風習は、古くから日本で受け継がれてきました。栄養が摂れるだけでなく、体を温め風邪を予防する効果も期待できるのがうれしいですね。小豆と一緒に煮たやさしい甘さのいとこ煮や、冷凍カボチャを使った簡単薬膳スープなど、手軽に作れるカボチャレシピで冬至を過ごしましょう。
(ともみ)