■これまでのあらすじ
小6から反抗期が始まり、大人まで母との関係をこじらせていたくら。結婚して妊娠すると重いつわりに襲われたため実家に滞在することになると、姉から自分たちが小学生の頃、父が母を裏切っていた事実を聞かされる。母にも話を聞くとそれだけでなく、当時は祖母の介護もあって大変だったと言う。そんなことを知らず、反抗していた自分を振り返り母に謝るくら。しかし母も小学生のくらにしたことを反省していたと打ち明けられ、自分はちゃんと愛されていたんだなと思うのだった。
■全部覚えてるけど…

■母と世間話ができるように


私がバリバリの反抗期に入るきっかけのことを、母も覚えていてずっと「悪いことしたな」と気にしてくれていたそうで…。それが嬉しかったですね。
でも気恥ずかしくて「気にしなくていいよ」とは言えなくて、つい忘れたふりをしてしまいました。バリバリ覚えていてずっと根に持っていたけど(笑)。
「こっちが覚えていないくらい些細なことだから気にしなくていいよー」という感じに装えるくらいには大人になったんだ…(と思いたい)。
■反抗期を経て思うこと


反抗期がいいか悪いかは置いておいて、今でも「あの育て方をされたら反抗期にそりゃなるわ」とちょっと思っておりまして…。
大人になって事情を知った今だからこそ「申し訳ないことしていたな」と思いますが、正直に言うと「あの時期のお母さんは私に必要以上に当たりが強かったよな」「多分私に悪いことをした自覚があるからその後(大学生くらいまで)スネカジリーな私に何も言わなかったんだろうな」と、思ったりしていましたから。
とはいえ母も人間、そりゃ人に当たることもあるでしょうし、子どもの時の私は言うこともきかないし、あまのじゃくだし、さぞイライラしたことでしょう。
今では普通に話せますし仲が良い方だとは思いますが、10年くらい母娘のブランクがあるので時々「普通の親子はこういう時どうするんだろう?」と思うこともあります。
母が「自分が子どもの時に嫌だったこと(お金がなくて苦労したこと)」を私にはさせないようにしてくれたように、私もいい意味で反面教師にして、母にしてもらって嬉しかったことはお手本にして、子育てに挑んでいこうと思います。
さて、次回からは現在の私について描いていきます。
(くら)