※このお話は作者リコロコさんに寄せられた複数のエピソードをもとに脚色を加え再構成しています。
■これまでのあらすじ
ユメノの祖父は児童相談所の職員にユメノの病気は事実だが、すでに完治していることを伝える。そしてミユキから聞いた通り、再婚相手である父親がユメノを邪険に扱うため、一緒に暮らせないことも話した。ミユキ宅を訪問したときの話と整合性がとれないことに職員は「ある事実」への確信を深めるのだった。
■昔を思い出す…

■あの頃はわからなかった…

■職員が確信したこと

祖父母宅を訪問した職員のうちひとりは、昔通報を受けてミユキ宅を訪問していました。
そのときは診断書を確認し、ミユキの切実な環境を聞くのみでした。当時、それ以上の対応は難しかったでしょう。
しかし病気が完治した今は、当時と全く状況が違います。職員はミユキの嘘を確信していました。
(リコロコ)