暖かくなるとワクワクと心おどるのが、
春の味覚「山菜」の登場。
タラの芽やフキノトウといった数ある山菜の中で、形がかわいくて手軽に使えるのが
コゴミです。

今回は、
コゴミの下処理方法や大人気レシピをご紹介します。
パスタや炒め物にも使えるコゴミは
栄養価が高く使いやすい山菜です。ぜひ旬を味わってくださいね。
■コゴミって何? 下処理方法は?・コゴミとは

コゴミは、ワラビやゼンマイと同じシダの仲間。別名クサソテツと呼ばれており、
クサソテツの若芽がコゴミです。
コゴミは、アク抜きの必要がなくくせもありません。クルンと丸い犬の尻尾のような形で、茹でると鮮やかな緑色になり、ほのかなぬめりがあるのが特徴。和食だけでなく、フランス料理やイタリア料理にも使われています。
・コゴミの栄養について

コゴミは、カルシウムやミネラル、βカロテン、ビタミンCを含む栄養価の高い食材。抗酸化作用を高めたり、免疫機能を調整したり
する働きが期待できるため、季節の変わり目に食べておきたい食材です。
・実は簡単! コゴミの下処理方法

コゴミに茶色のワタがついている場合はワタを取り除き、きれいに水洗いして塩を入れた熱湯でサッと茹でたら下処理完了です。茎の部分にかたいスジがあれば取り除いてくださいね。
ほかの山菜はアク抜きが必要なものがありますが、
コゴミはアク抜きいらず。手軽に使えるのがうれしいですね。
サッと茹でたコゴミは、ツナ缶とマヨネーズを合わせた和え物のほか、ゴマ和え、サラダのトッピング、パスタ、炒め物など幅広く使えます。
・コゴミの保存方法

旬のコゴミは足が早いため、すぐ使わない場合は、
硬めに茹でて保存袋に入れて冷凍庫に。2週間ほど保存できます。
■大人気! 旬レシピ【コゴミとホタルイカの炒め物】旬のコゴミとホタルイカで作る炒め物です。味付けは、塩とコショウだけでとってもシンプル! コゴミはくせがないためとっても食べやすい山菜です。
コゴミとホタルイカの炒め物
【材料】(2人分)コゴミ(栽培もの) 1パック
ホタルイカ(ゆで) 100g
赤唐辛子 1本
塩コショウ 適量
オリーブ油 大さじ 2
【作り方】1、コゴミに茶色のワタがついている場合はワタを取り、水洗いして水気をきり、長さを2〜3つに切る。

2、ホタルイカは、目とかたいくちばしを取り、サッと水洗いしてザルに上げる。赤唐辛子は半分に割り、種を出す。

3、フライパンにオリーブ油を入れて強火にかけ、ホタルイカを炒め、コゴミ、赤唐辛子も加えて炒める。

4、塩コショウで味を調え、器に盛る。
【このレシピのポイント・コツ】コゴミは、ワラビやゼンマイと同じシダの仲間ですが、アクが全くないといいってもいいくらいクセのない山菜です。ゆでると鮮やかな緑色になり、少しヌメリがあるのが特徴です。参考までに、ワラビやゼンマイはアク抜きしないと食べられません。クセがないので、そのまま天ぷらにしたり、サッとゆでて和え物やお浸し、汁物の具にしてもほのかなヌメリがおいしいです。残雪の頃に出てきた若い芽は、茶色のワタがついている事がありますので、ワタは取り除いて水洗いしてから調理します。また、カルシウムなどのミネラルを多く含み、抗酸化作用を高めたり、免疫機能を調整してくれる栄養価の高い山菜です。
■春キャベツの押し寿司
春の食材で作る押し寿司は、コゴミがあるだけでグッと華やかに。春キャベツの水気はしっかり絞り、酢飯に刻んだ甘酢ショウがを加えて食感良く仕上げましょう。おもてなしにぴったりなレシピです。
■山菜の天ぷら
コゴミ、フキノトウ、タラの芽の旬の山菜で作る天ぷらは、それぞれの素材の味が楽しめます。塩で食べたり、天つゆをつけたり食べ方いろいろ。そばやうどんのおともだけでなく、日本酒のあてにもオススメですよ。
■コゴミとベーコンのペペロンチーノ
くせがなく食べやすいコゴミをイタリアンのペペロンチーノに加える一皿。コゴミのヌメリがパスタに絡んでおいしい! コゴミは和風だけでなく洋風な味付けにもしっかりマッチします。
アクが少なく見た目がかわいいコゴミは、
とっても使いやすい山菜です。ちらし寿司やパスタ、サラダに和え物など、これからの季節のおもてなしにも役立ちますよ。ぜひ活用してください。
(豊島早苗)