※このお話は作者ツムママさんに寄せられたエピソードをもとに脚色を加え再構成しています。
■これまでのあらすじ
ペキ子は「完璧な母親になりたい」という気持ちが強すぎて、妊娠した途端に暴走。夫の優一を巻き込んで、自分の信じた道を突き進む。やがて娘を出産すると、娘を難関大学に入れようと習い事を複数通わせ、最良の教育を受けさせようとするが、2歳になっても娘に言葉が出ない。ペキ子の幼なじみの子もしゃべらないらしく、「3歳まで喋らなかったら療育に行った方がいい」と言われたと言うので、詳しく聞きたいと思うのだが…。
■話したいのに…!

■私、何やってるんだろう…

■お願いだから…

同じ悩みを持っている幼なじみの美咲に「話したい」「療育のことをもっと聞かせてほしい」と思うペキ子だったが、母の「親子揃って出来損ないってバレていいの?」という聞こえないはずの声が聞こえてきて…。
本当のことを言えず、「うちの子は今のところ完璧だって」と美咲と葵に言ってしまうのでした。
そんな自分を受け入れられないペキ子。それを誤魔化すかのように、大切な娘に思わず「お願いだから喋ってよ。早く…、じゃないと…」という言葉が出るのですが…。
「じゃない」と、どうするの? 何を考えているの…?
※実話をベースとしたフィクションです。症状を説明したり、医学的・科学的な根拠を保証したりするものではありません。気になる症状がある場合は医師にご相談ください。
(ツムママ)