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子作りに必死な妻vs子作りに逃げる夫。妊活最大の壁をどう乗り越える?



■子ども欲しいの?欲しくないの? 妻からのプレッシャーが夫を刺す

美咲と拓也は29歳同士の夫婦。子作りに対して積極的な美咲とは対照的に、「天からの授かりもの…」くらいに考えている拓也。

拓也は、会社でも上司などからプレッシャーをかけられており、家くらいではゆっくりしたいと思っているのですが、それも許されず妻からも子作りプレッシャーをかけられていました。



























美咲が子作りをしたいと言ってから、丸3年。

その間、美咲から逃げてばかりの拓也にとって、そんなに時が経っていたとは思っていませんでした。

ただただ毎日一生懸命仕事をし、家庭に帰るということを繰り返してきただけなのに…。どうしてこんなにも妻に責められなければならないのか?

しかし、妊活をしているアラサー女性にとって3年という月日は、男性には計り知れない年月なのです。



■妊娠は競うものじゃないという夫。じゃあいつ作る気になるの?

美咲と拓也は言い争いをしつつも、なんとかお互いの気持ちをおさめました。

そして、その日の寝室でのこと。




















「誰が妊娠したとか気にしすぎる」「妊娠は競争じゃない」「俺たちには俺たちのペースがある」そんなことを思っている拓也ですが、女性の立場からすると「考えが甘い!」と喝を入れてしまいたくなります。

美咲も29歳。もうゆっくりしている時間はないのです。

妊活にとって大きな壁は、この夫婦二人の気持ちが一緒になれないという部分にあるような気がします。

こちらはNAPBIZブログに投稿された漫画になります。ご自身の体験談を作品にしたというツムママさんに、この漫画についてや当時の思いなどをいくつかインタビューしてみました。



■作者のちなきちさんへインタビュー

ーご自身の体験を元に作られたということですが、漫画の最初は夫目線でスタートしています。これにはどんな狙いがあったのでしょうか?



男性目線で描こうと考えたのは、女性目線の気持ちは、コメント欄で読者の方に代弁してもらおうという意図があったからです。私の技術的な問題ではありますが、女性目線で描こうとすると独白的になってしまうことが多く、悲壮感が漂ってしまう気がして…。あえて男性目線にして、ライトに描こうという意図がありました。

ー高校の友だちの妊娠報告や会社の同期の産休連絡に傷つく妻と、それを聞いてイラっとする夫のシーンがとてもリアルでしたが、このようなシーンのセリフなどは、どのようなところから考えついたのでしょうか? 

このお話の中でのセリフは私自身の実体験や、SNS上での男性側からの意見を参考にしました。


ー後半になるにつれて美咲が壊れていってしまう展開があるかと思います。この部分がこの作品の見どころの1つでもあるかと思うのですが、どうしてこのような展開にしようと思ったのでしょうか? 

このまま無事に妊娠し、出産して終わりという単純な話にはしたくなかったこと。SNS上で漫画を発信することの特徴である読者参加型にして、先の展開を予想してもらいたかったこと。妊娠して出産するという過程が本当に奇跡で、その人に大きな影響を与えるのだということを改めて分かってほしかったことが主な理由です。

ーそうですね。本当に妊娠や出産は当たり前ではなく、奇跡と言ってもいいのかもしれないですね。


ー最後になりますが、この作品でテーマになっている「妊活」は、昨今の夫婦にとってとても大きな問題だと思います。この問題を乗り越えていくために必要なことはどんなことだと思いますか?

お互いの気持ちや将来設定などを、きちんと腰を据えて話し合うことではないかと思います。この夫婦の設定としては、「お互いを大事に想っている」ことを念頭に置いて作成していました。だからこそ、相手を気遣いすぎてうまく伝わっていなかったり、自分の思い込みで結果的によくない行動をしてしまった…。自分の想いをきちんと相手に伝えて、早い段階でお互いに納得のいく結論を出していくことかなと思います。

ー確かに夫婦でも思っているだけでは伝わらないことって多いですよね。ちなきちさん、貴重なお話ありがとうございました!


この後、美咲と拓也は「妊活の闇」どころか、闇の果てまで見ることに…。ちなきちさんのインタビューでもあったように、どんなに闇に飲み込まれても、美咲と拓也がお互いを思い合っているという絆が所々で見られるのもポイントになっています。最後まで見逃せない展開になっていますので、ぜひ、最初から読んでみてくださいね。


>【1話から読む】「僕たちは親になりたい」
(サトウヨシコ)

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