健康志向の高まりとともに注目されている
「高カカオチョコレート」。健康や美容に良いとされていますが、具体的には
どのような効果が期待できるのでしょうか。

そこで今回は、
高カカオチョコレートの特徴や、おすすめの食べ方について詳しく解説していきます。記事の後半では、高カカオチョコレートでも楽しめるレシピをご紹介しますので、あわせてお試しくださいね!
■高カカオチョコレートとはどんなもの?
一般的に、チョコレートの主原料である
カカオ分が70%以上含まれているものが「高カカオチョコレート」と呼ばれています。砂糖やミルクなど、カカオ以外の成分量が抑えられているため、
甘さは控えめなのが特徴です。少量でも満足感を得やすいため、
ダイエット中の間食としても人気があります。
■健康や美容にもうれしい効果が期待できる一方で、注意点も
高カカオチョコレートには、健康や美容をサポートする成分が豊富に含まれています。その中でも注目したいのが、
カカオポリフェノールと食物繊維「リグニン」。
まず、カカオポリフェノールの
抗酸化作用や血管を広げる作用は、アンチエイジングのほか、高血圧・動脈硬化などの予防に役立つとされています。さらに、食物繊維のリグニンが腸内環境を整えるため、
便通改善効果も期待できますよ。普段不足しがちな栄養素をおいしく補えるのはうれしいですね!
ただし、高カカオだからこそ知っておきたい注意点もあります。カカオは消化吸収に時間がかかる傾向があり、食べ過ぎると、
胃もたれや胃痛の原因に。また、カフェインが多いため、
就寝前は控えるなどタイミングを工夫することも大切です。
■賢く楽しむためのポイント高カカオチョコレートの効能や注意点についてお伝えしましたが、より高い効果を得るには、摂取のタイミングや間隔が重要です。
有効成分であるカカオポリフェノールは摂取後2時間で血中濃度がピークに達しますが、体に貯めておくことはできず、
時間がたつと体外へ排出されてしまいます。そのため、一度にたくさん食べるのではなく、
こまめに摂取するのがおすすめ。1日のトータルは3〜5枚が目安です。「毎食前に食べる」「食事と食事の間に食べる」など、ルーティーンを決めておくとよいですね。
■高カカオチョコレートでも試してみて! ほろ苦大人レシピここからはビターチョコレートを使ったレシピを紹介します。高カカオチョコレートで作れば、さらにカカオの香りあふれる一品に!
大人のフォンダン風ショコラ
大人のフォンダン風ショコラ
【材料】(直径5cmのプリン型 5個分)<ガナッシュ>
ビタースイートチョコレート 40g
生クリーム 30ml
ホワイトキュラソー 小さじ 1
オレンジ(皮すりおろし) 1/4個分
<フォンダンショコラ生地>
ビタースイートチョコレート 60g
無塩バター 50g
粉糖 10g
卵 1個
薄力粉 30g
ココアパウダー 10g
ベーキングパウダー 少々
<飾り>
粉糖 適量
バニラアイス 適量
イチゴ 2個
ミントの葉 適量
【下準備】1、6×12cmの流し缶にクッキングシートを敷いておく。
2、プリンカップに分量外の無塩バターを塗って直前まで冷蔵庫で冷やしておく。
3、ビタースイートチョコレートは細かく刻む。

4、無塩バターは室温にもどしておく。
5、薄力粉、ココアパウダー、ベーキングパウダーは合わせて振るっておく。
6、オーブンは180℃に予熱しておく。
【作り方】1、<ガナッシュ>を作る。ボウルにビタースイートチョコレート(40g)を入れて湯せんで溶かす。

2、鍋に生クリームを入れて火にかけ、沸騰する直前に火を止めて、(1)を加えて混ぜ、ホワイトキュラソー、オレンジの皮を加えて混ぜ合わせる。鍋の底を氷水にあてながら、なめらかになるまで全体をよく混ぜる。

3、流し缶に(2)を流し入れ、冷蔵庫で冷やしかためる。かたまったら、ひとくち大に切る。

4、<フォンダンショコラ生地>を作る。ボウルにビタースイートチョコレート(60g)を入れて湯せんで溶かす。

5、別のボウルに無塩バターと粉糖を入れて白っぽくなるまで泡立て器でよく混ぜる。

6、溶きほぐした卵を(5)に少しずつ加えて混ぜ、さらに(4)を少しずつ加えて泡立て器で混ぜ合わせる。

7、(6)に振るっておいた粉類を加えてゴムベラで混ぜ合わせる。

8、準備しておいたプリンカップに(7)を絞り入れ、(3)の<ガナッシュ>を埋め込むように入れ、<フォンダンショコラ生地>をかぶせるように表面を整える。180℃に予熱しておいたオーブンで約12〜13分焼く。

9、粗熱が取れたら粉糖を振り、器に盛って、バニラアイス、イチゴ、ミントの葉を飾る。
【このレシピのポイント・コツ】ここではガスオーブンを使用しています。オーブンによって、温度や焼き時間に違いがあるので普段からご自宅のオーブンの癖を知っておくことをおすすめします。
甘さ控えめの大人なフォンダン風ショコラ。ホワイトキュラソーとオレンジの皮を入れるため、爽やかな柑橘系の香りも楽しめます。濃厚な味わいは、食後のデザートやワインのおともにもぴったり。プレゼントにも喜ばれそうですね。
ホットチョコレート
刻んだチョコレートを温めた牛乳に溶かし、コーンスターチでトロミをつけたら出来上がりです。牛乳は温度が上がると吹きこぼれるので、鍋肌がフツフツしてきたら弱火で様子を見ながら温めましょう。
ムース・オ・ショコラ
ムース・オ・ショコラ
【材料】(2人分)<ガナッシュ>
生クリーム 30ml
チョコレート(ビター) 60g
卵黄 1個分
ラム酒 小さじ 1
<メレンゲ>
卵白 1個分
グラニュー糖 20g
ラズベリー 適量
チャービル 適量
【下準備】1、チョコレートは刻んでおく。
【作り方】1、<ガナッシュ>を作る。 小鍋に生クリームを入れ、弱火の中火にかけ、ひと煮たちしたら火を止める。
生クリームは煮たったら必ず火を止める。

2、ボウルに刻んだチョコレートを入れ、(1)の沸かした生クリームを一度に加えて泡立て器でゆっくり混ぜ、チョコレートを完全に溶かす。
溶けきらない場合は湯せんにかけて下さい。

3、(2)に卵黄、ラム酒も加え、さらに混ぜる。
リキュールはお好みのものでOKです。

4、<メレンゲ>を作る。別のボウルに卵白を入れ、ハンドミキサーで全体に大きな気泡が出てくるくらいまで泡立てる。砂糖を2〜3回に分けて加え、しっかりとしたメレンゲを作る。
ボウルに水分や油脂がついていないことを確認してください。

5、(3)の<ガナッシュ>に(4)の<メレンゲ>の1/3量を加え混ぜる。よく混ざったら残りの<メレンゲ>も加え、泡を潰しすぎないように泡立て器で均一に混ぜ合わせる。
ガナッシュが冷えているとメレンゲと均一に混ざらないので、その場合はガナッシュのボウルを少し湯せんしてください。

6、器などに入れ、冷蔵庫でかたまるまでよく冷やす。

7、冷えかたまったら、ラズベリーとチャービルを飾る。
【このレシピのポイント・コツ】チョコレートはビターを使用しています。砂糖の量はお好みで調整してください。
ラム酒で香りづけする上品な味のチョコレートムースです。ガナッシュとメレンゲが均一に混ざらないときは、ガナッシュを湯せんで少し温めてから使います。砂糖の量はお好みに応じて調整しましょう。
■苦味が気になる方は、食べやすいものから始めてみて!苦味が気になる方は、カカオ70%台のものや、ナッツ入り、クランチタイプといった、
食べやすいものから始めるのがおすすめ。まずは無理なく続けることが大切です。
適量を守って上手に摂取すれば、
健康・美容面で強い味方になる可能性大。さっそく、日々の生活に高カカオチョコレートを取り入れてみませんか?
(Lily-bono)