
この作品は、作者・エェコさんが体験したエピソードです。
みなさんは、ご自身の両親が倒れたと聞いて冷静に対処できますか?
■見覚えのない電話番号から電話がかかってきて…?2021年に下の子が小学校入学、上の子が小学校最高学年で、新1年生の下の子もお友達同士で登下校できるようになり、肩の荷がひとつ降りた頃。見覚えのない電話番号からかかってきた電話にでると、衝撃の言葉を言われるのです。

電話をくれたのは、エェコさんのお父さんの職場の社長さんでした。



ひとまず、夫に子どもたちのことを任せて病院に向かいます。
ふと倒れた原因を考えるエェコさんですが、お父さんは今年、会社の健康診断も免許更新の認知症テストも問題なかったといいます。
そこで行き着いたのが…


父親が倒れたと聞くと、悲観的な考えになる方が多い一方で、エェコさんが楽観的な考えになった理由は、お父さんがいろいろと大げさにしてきた過去があったからでした。



そして2時間後、ようやく病院へ到着したエェコさん。病院でお父さんの職場の社長さんを見つけました。
このあと、処置を行った医者からお父さんの容態について話を聞くのですが、エェコさんが想像していたこととは違って…?
■次にお父さんに会えるのは、退院するときか亡くなったとき!?


しばらく廊下で待機していると、お父さんの処置をしていた医者から声を掛けられました。



搬送された時点では症状が断定できなかったそうです。出血は確認されなかったため、脳梗塞や脳卒中ではないことが分かったものの、脳に何かしらの異常が起こっていると分かり、エェコさんは思考停止してしまうのでした…。




以前お父さんが鼻血で大騒ぎしたこともあり、今回の一件を楽観的に考えていたエェコさんにとって、青天の霹靂でした。
本作品はコロナウイルスが世間を賑わせていた時期に起こった出来事で、当時は入院の面会にも制限がかかっていました。そのため、医者の口から「次にお父さんに会えるのは、退院するときか亡くなったとき」といった、衝撃的な言葉を聞くことになるのでした。
こちらはNAPBIZブログに投稿された漫画になります。ご自身の体験談を作品にしたというエェコさんに、この漫画についてや当時の思いなどをいくつかインタビューしてみました。
■作者のエェコさんにインタビュー─本作品はエェコさんの実話とのことですが、お父様が倒れたと聞いたとき真っ先に頭に浮かんだことはなんでしたか?この時は軽い熱中症だろうと考えてました。まさか脳の病気だとは思っておらず、いつ一緒に帰れるのかなぁと楽観的でした。
─なるほど。作中でも描かれていましたが、過去のご経験もあってそのように考えられていたのでしょうね。では、お父様が痙攣をおこして倒れたと聞いたときはどのように思いましたか?そんなに重い症状だとは思わず、一気に血の気が引きました。どうしよう…と頭真っ白でした。
─そうですよね。軽い熱中症だろうと思っていたら脳の病気だったと知ったら動揺してしまいますよね。ちなみに、本作品で描かれているご経験から、家族がケガや病気などで入院したときを見据えて、備えておくべきことがあれば教えてください!病状も心配ですが、入院費等のお金も心配なので、家族の通帳や生命保険など把握しておいて損はないと思います!
─お子さんがいたり、お仕事をしていたりすると、毎日が忙しくて後回しになってしまうかもしれませんが、両親が一定の年齢になったら家族で通帳や生命保険などの状況を話し合う場を設けるなど、各ご家庭でルールを決めておくのも大事かもしれませんね! エェコさん、貴重なお話ありがとうございました!実はこのあと、エェコさんのお父さんはHCU(高度治療室)に入院することになるのですが、お父さんの保険証がお財布やカバンの中にないということに気が付きます。そうなると、入院費用を実費で払わなければいけなくなるという新たな問題が発生…!
お父さんの容態はどうなるのか!? エェコさんは金銭的な問題を乗り越えられるのか!? ぜひチェックしてみてくださいね。
>【1話から読む】預金資産ゼロの父が倒れた話
(だいふく)