■これまでのあらすじ
育休を終えて職場に復帰した真美。しかし待っていたのは、歓迎ではなく冷ややかな空気だった。上司の指示どおりに対応したはずの社内資料のミスも、なぜか真美の責任にされてしまう。さらに、後輩の「時短はズルい」という言葉を耳にし、ますます居心地の悪さを感じる真美。早く帰ることに、罪悪感すら覚えるのだった。
再びあの紙が…“覚悟があれば、傷つかない”なんて嘘でした…。
自分に向けられた悪意を目で見てしまったとき、人は思った以上に傷つくのです。
書類を印刷しにコピーコーナーへ向かったとき、ふとシュレッダー横のゴミ箱が視界に入りました。
紙くずの山の中に、どこかで見たような字体の紙が見えました。
手を伸ばして拾い上げると、それは…、

(……また?)
思わず手が止まり、その場にしゃがんでしまいました。ロッカーに貼られていた言葉とは違う。でも、私に向けたものだという直感だけは確かでした。
誰が書いたかなんて分かりません…。
(どうしてこんなことを…)
頑張っているつもりだったのに…紙を握ったまま、私はトイレへ駆け込みました。誰かとすれ違ったかもしれないけど、もう何も覚えていません。

個室の鍵を閉め、ハンカチで口元を押さえる。声が出ないように必死に堪えるけど、肩が勝手に震えていました。
(私、頑張ってるつもりだったのに…)
毎日、誰よりも早く起きて、子どもを保育園に預けて。昼休みも仕事のフォローに回って。
それでも“特別扱い”なんだとしたら、私はもう、どうしたらいいのか分かりませんでした。
※この漫画は読者の実話を元に編集しています。また、イラスト・テキスト制作に一部生成系AIを利用しています。
(ウーマンエキサイト編集部)