私はもう迷わない会議室を出たあと、震える手でスマホを取り出しました。心臓の鼓動が早すぎて、画面の文字がブレて見えるほど緊張していました。

再確認の表示が出る。
“はい”を押せば、もう後戻りはできない。でも私は、もう迷うことはありませんでした。
あの人の脅しは、逆に私の背中を押したように思います。黙ることが優しさじゃない。
泣いて我慢するのは、賢さでもない。
自分の中で何かが、変わった瞬間でした。
やれることはやった“送信しました”
たったそれだけの表示なのに、目の前の世界が少しだけ変わった気がしました。
何かが動くかもしれない。でも、何も変わらないかもしれない。
それでも私は、やれることをやった。
スマホを膝に置き、深く、ゆっくりと息を吐きました

体は少し緊張で震えていたけど、心の奥にあった冷たいしこりが、少しだけ溶けた気がしました。
※この漫画は読者の実話を元に編集しています。また、イラスト・テキスト制作に一部生成系AIを利用しています。
(ウーマンエキサイト編集部)