みんなで楽しく過ごしたいだけなのに、ここまで私のお願いを聞いてくれない夫とは、もうわかり会える気がしません。
特に食事のことで理解してもらえないたびに、私の心はどんどん疲れていきました。しかも今回は子どもの日を祝う大切な日。自分がこのままでいいのか疑問を持ち始めていました。何度も伝えてはいたけれど、結局状況は変わりません。私だけが嫌な思いをするだけでなく、子どもが悲しい思いをするのには納得できません。私の中で「もう限界だ」とプツッと何かが切れてしまったのです。

子どもたちの手を引いて、玄関を出ました。家を出ると、不思議と心が少しだけ軽くなりました。
「こんな家にいられない…! もっと早くこうすれば良かった」と心の中で叫びつつも、子どもたちの小さな手をぎゅっと握りました。
この子たちを守りたい、夫のいない環境でやり直したいという思いが交錯していました。
たかが食事のこと、と思われるかもしれません…。家を出る決断が正しいのかも分かりませんが、今の私にはこれしか方法がありませんでした。これから先、子どもたちとどこまで頑張れるか分かりませんが、前を向いて進んでいこうと強く誓いました。
息子と娘のために、自分がどうすればいいかをずっと考えていました。家族の笑顔を取り戻したくて、何度も頑張ってきたつもりです。でも、もう無理にこの家で我慢し続ける必要はないのだと、ようやく思えるようになりました。
今日は「こどもの日」。せっかくの晴れの日に、悲しい思い出を残したくはありません。子どもたちにとって安心できる場所に連れて行ってあげたい。それが、今の私にできる唯一の誠意だと感じていました。

子どもたちは、少し不安な顔をしていましたが、私の決断を静かに受け止めてくれているようでした。
「ばあばの家でお祝いしよう」と声をかけると、少し不安そうな顔をしていた子どもたちも、ゆっくりとうなずいてくれました。私の選択が正しいのか、まだ自信はありませんが、子どもたちと一緒に新しい一歩を踏み出せば、きっとまた笑顔になれる日が来ると信じています。
※この漫画は読者の実話を元に編集しています。また、イラスト・テキスト制作に一部生成系AIを利用しています。
(ウーマンエキサイト編集部)