香ばしい匂いが食欲を誘う
焼き魚。和食の定番ですが、
「皮がくっついてしまった」「中まで火が通らなかった」というケースも珍しくなく、意外と難しいと感じる方も多いでしょう。

そこで今回は、家庭でも手軽に作れる
焼き魚のコツを、フライパンとグリルの2通りの方法でご紹介! 切り身や干物も登場しますよ。
■<グリル>で焼き魚をおいしく仕上げるコツおいしく焼くためのポイント

ご家庭のグリルには、「両面焼き」「片面焼き」「水ありタイプ」など、いくつかの種類があるでしょう。
片面焼きの場合は途中で裏返し、むらなく焼くのがポイントです。水を入れられるグリルの場合は、水蒸気が発生するため、魚の身がふっくらと仕上がります。
皮がくっつかないようにするには?
・グリルを使う前に3〜5分ほど予熱して網を温める
・網にサラダ油などの油を薄く塗る
少しの手間で驚くほどおいしく魚が焼けますよ。
■ふっくら焼き魚【グリル:3選】グリルで簡単! サバの塩焼き
塩を振ってしばらく置いたあと、余分な水分をふき取ってから焼くと、ふっくらと仕上がります。グリルの網に油を塗ることで、くっつき防止に。皮はパリッ、中はふんわり焼き上がりますよ。
グリルでふっくら!サバの塩焼き
【材料】(2人分)サバ(切り身) 2切れ
塩 少々
サラダ油 少々
大葉 2枚
大根おろし 1/2カップ
レモン(くし切り) 2切れ
しょうゆ 適量
【下準備】1、サバは身の厚い部分に切り込みを入れ、両面に塩を振って10分置き、表面の水分を拭き取る。

2、大根おろしはザルに入れ、軽く水気をきる。
3、グリルを予熱しておく。
【作り方】1、グリルの焼き網にサラダ油を薄くぬり、サバの皮目を上にして焼き色がつくまで焼く。

2、器に大葉を敷き、焼きサバを盛る。大根おろし、レモンを添えて、お好みでしょうゆをかける。
【このレシピのポイント・コツ】ここでは両面焼きグリルを使用しています。お使いのグリルの説明書に従って下さい。
切り身でふっくら鯛の塩焼き

鯛の上品な旨味が引き立てられる塩焼き。切り身なので扱いやすく、特別な日の一品にもぴったりです。グリルをあらかじめ温めておきましょう。
干物のグリル焼き

旨味が凝縮された干物は、ちょうど良い塩加減のため、焼くだけで十分美味。焦がさないように様子を見ながら焼きましょう。お好みでレモンを搾ってくださいね。
■<フライパン>で焼き魚をおいしく仕上げるコツおいしく焼くためのポイント

グリルに比べて余分な油が落ちにくいので、焼く前に塩を振り、余分な水分を拭き取っておきましょう。
くっつき防止の工夫
・クッキングシートやアルミホイルをフライパンに敷く(後片づけも楽チン)
・フライパンにお好みの油を敷く
上記のいずれかでOKです。
■ふっくら焼き魚【フライパン:2選】秋刀魚の塩焼き
秋刀魚を手軽に楽しめる定番メニュー。クッキングシートを使えば、皮もパリッときれいに焼けます。
お手軽!塩サンマのフライパン焼き
【材料】(4人分)塩サンマ 4尾
大根おろし 1.5カップ
作り置き甘酢 大さじ 1
スダチ 2個
甘酢ショウガ 適量
キュウリ 1本
しょうゆ 適量
【下準備】1、塩サンマは両面に切り込みを入れ、長さを半分に切る。

2、大根おろしはザルに上げて軽く汁気をきり、作り置き甘酢をからめる。
3、スダチは横半分に切る。
4、甘酢ショウガはせん切りにする。キュウリは両端を切り落として、縦じまに皮をむき、薄い輪切りにする。分量外の塩をからめ、キュウリから水が出てきたら水気を絞って、甘酢ショウガと混ぜ合わせる。
【作り方】1、フライパンにオーブンシートを敷いてサンマを並べ、中火にかける。

2、表面に焼き色がついたら、サンマをひっくり返してフライパンの蓋をし、5〜6分蒸し焼きにして中まで火を通す。

3、フライパンの蓋を取って、表面がパリッとするまで焼く。器にサンマをのせ、大根おろし、合わせ甘酢ショウガ、スダチを添える。お好みでしょうゆをかけて下さい。

サバのオイル焼き

クッキングシートがなくても大丈夫。たっぷりのオリーブオイルでこんがり焼けば、香り高くジューシーな一皿に!
焼き魚は、コツさえつかめば、家庭でもおいしく作れます。グリルとフライパン、どちらでも気軽に試してみてくださいね。焼きたての魚は、ふっくら食感に香ばしさも相まって、ごはんが進むこと間違いなしです。
(豊島早苗)