私は綾子。ママ友の真理子さんがSNSに私の子を勝手にアップしてるのを知って困っていましたが、事態はとんでもない事態にまで発展していきました。
あの事件以来、明らかに空気が変わってしまいました。真理子さんは以前のように明るくSNSで発信することが減り、沙織さんもどこか元気がなくなってしまったようです。
みんなの前で話すことも極端に少なくなり、今まで仲良くしていたママ友グループもぎこちない雰囲気になってしまいました。

誰かが何気なくSNSで投稿した内容が、こんな結果を生んでしまうなんて…。勝手に投稿されたり、知らないところで名前を出されたり、勝手に悪口を言われたり…。
この一件を境にみんなの距離も縮まらなくなってしまったようです。心のどこかで「もう元には戻れないかもしれない、卒園までの辛抱だ」と思っているんだろうなと思うと、悲しさを感じました。
公園でふたりを見かけるたびに、以前のような明るさが戻らないことが気になっていました。
周囲のママ友たちとも、どこかぎこちない空気が続いていて、あの件については話さないという暗黙の了解があり、とても居心地が悪かったです。何があったのか、みんな薄々気づいてはいるものの、誰も本当のことは知りません。

しばらくして、真理子さんはSNSを非公開にし、アカウントも削除されているようでした。それもあって、私の子どもが投稿されている写真も見れなくなり、ホッとしていました。
結局、本当のことは誰にもわからないままでした。沙織さんが本当に犯人だったのか、真理子さんがどんな気持ちだったのかも、確かめるすべはありません。
ただ、今までのような関係には簡単には戻れそうもなくて、「ふたりとも大丈夫かな…」という思いが、しばらく私の心から消えることはありませんでした。
※この漫画は読者の実話を元に編集しています。また、イラスト・テキスト制作に一部生成系AIを利用しています。
(ウーマンエキサイト編集部)