読者から投稿された実体験を、ウーマンエキサイト編集部が漫画化する「本当にあった読者のはなし」。
幼稚園のDVD係の一員になった主人公。不人気の役割、ママ友との軋轢、プレッシャー…。悩みと不安の中で、果たして無事にやり遂げられるのか?
■いじめた張本人、DVD係リーダーの言い分は?私が勇気を出して話をしたことで、Sさんは苛立った表情で文句を言い放ちました。

その強気な態度に、思わず胸が締め付けられそうになりましたが、今はもう一人じゃありません。
同じ思いを持ったママ友が、しっかりと私の隣に立ってくれていました。胸の奥がじんわり温かくなりました。

ママ友に続けて、私も小さな声で伝えました。こんなふうに自分の気持ちをはっきり表現できたのは初めてかもしれません。
「もしまた同じようなことがあれば、誰かが泣き寝入りしないようにしたい」――そう願う気持ちも芽生えていました。
■事実が知れ渡った、その後は…その後、私たちは園に相談し、これまでのいきさつや問題点をきちんと報告しました。
Sさんは他のママたちからも距離を置かれるようになり、DVD係のあり方やお金の管理も見直され、翌年からこの係自体がなくなることになりました。

トラブルが表沙汰になってしまったことは決して気持ちの良いものではなかったけれど、それでも「ダメなことはダメ」と、みんなで声をあげられた経験は私にとって大きな財産です。
長かった孤独や不安、たくさん流した涙も、今では「自分の心を守るために必要だった」と思えるようになりました。
失敗もつらい経験もすべて、自分らしく前を向くきっかけになった――そんな前向きな気持ちを持てるようになっています。
支えてくれたママ友に感謝しつつ、これからはどんな時も自分の思いを大切に、正直に生きていきたい。
そう心に誓いながら、新しい日々に踏み出すことができました。
※この漫画は読者の実話を元に編集しています。また、イラスト・テキスト制作に一部生成系AIを利用しています。
(ウーマンエキサイト編集部)