前の話を読む。義母は昔のことを思い出し、「自分には味方がいない」と感じていた。亡き夫や長男は自分をサポートしてくれなかったからだ。
■家族はいるのに「ひとりぼっち」
■もう嫌だ…!

若いころは姑にいびられ、夫も味方になってくれなかった義母。
年をとった今は、息子たちを頼ることもできず、さらには嫁からも冷たくされている(ように感じている)毎日。
義母の中では、すべてが「かわいそうな自分」「悪いのは周り」という考えにすり替わっていきました。
そして最後には、「いっそ全員、不幸になればいい」という極端な結論にたどり着いてしまいます。
その結果、義母は息子夫婦をマンションから追い出すことを決意したのです。
※このお話は作者神谷もちさんに寄せられたエピソードをもとに脚色を加え再構成しています。
(神谷もち)