※このお話は作者まるき八郎さんに寄せられたエピソードをもとに脚色を加え再構成しています。登場人物や団体や建物の名称はすべてフィクションです。
■これまでのあらすじ
「夫婦は対等」と言いつつ、妊娠中の妻にも生活費の折半と家事を求める夫。つわりで苦しむ妻を「大袈裟だ」と責め続け、涙ながらに「一緒に育児したくない」と訴える妻を赤ちゃん言葉で嘲笑い、「メンタル弱すぎ」と突き放します。さらに妊婦の前で平然とタバコを吸い、やめてと懇願する妻に煙を吹きかけて笑う始末。限界を迎えた妻は、ついに夫を平手打ちしてしまいます。夫はその瞬間、逆上して暴れ出します。正気を取り戻した夫に妻は「出てって」とだけ告げました。翌朝、職場の先輩に夫は「妻に殴られ、追い出された」と自分の非を一切語らずに話します。そこに部長が現れ、大量のベビーグッズを差し出し「これで奥さんも機嫌が直るだろう」とひと言。しかし、帰宅した夫を待っていたのは、静まり返った家でした。
■部屋の中は荒れ果てたままで…

■こんなことになっているのはなぜ…!?

■幸せな家庭を築きたいだけなのに…

荒れた部屋には、夫が暴れたままの痕跡がそのまま残されていました。そして、テーブルの上には「しばらく実家に帰ります」と妻からの短い置き手紙が…。
この現実を前にしても、夫はなお、自分が妻に何をしてきたのかを理解できずにいました。
ただ、普通に幸せな家庭を築きたかっただけなのに…。
子どもも生まれ、家族みんなで笑い合える未来が待っていると信じていたのに。なぜこんなことに…。
現実を受け止めきれず、夫はただ呆然と立ち尽くします。
そのとき、玄関のチャイムが鳴りました。誰が訪ねてきたのでしょうか…?
(まるき八郎)