■公園の雰囲気がおかしい?その理由は…数日が過ぎ、公園の空気がどこかよそよそしく感じるようになりました。
挨拶をしても、返ってくる笑顔がどこか薄いのです。

その理由がわかったのは、陽子さんがこっそり教えてくれたときでした。
陽子さんは、公園でたまに会うママのひとり。美月さんとも顔見知りのようですが、一定の距離感を保って付き合っているようでした。
■自己犠牲はもうやめる。自分と娘を守るために「……美月さんがね、沙織さんのこと、ちょっと言ってるみたい。“冷たい人だった”とか、“自分ばっかり”とか」
まるで胸の奥に冷たい水を流し込まれたような気持ちでした。私は、ただ一度、自分の事情で断っただけだったのに。

「もちろん、沙織さんのこと信じてる人もいるよ。でも、聞く人によっては、そういう話が広まるの、早いから……気をつけて」
「ありがとう……教えてくれて」
私の声は震えていました。けれどその瞬間、心のどこかで、静かに、でも確かに何かが決まったのです。
これ以上、自分のためにも綾香のためにも、曖昧にしてはいけません。優しくすることと、自分を犠牲にすることは違います。
私は、もう、ちゃんと線を引こうと思いました。
※この漫画は読者の実話を元に編集しています。また、イラスト・テキスト制作に一部生成系AIを利用しています。
(ウーマンエキサイト編集部)