※このお話は作者スズさんに寄せられたエピソードをもとに脚色を加え再構成しています。
■これまでのあらすじ
夫と同僚・芹の関係に疑念を抱いた妻は、ついに離婚を申し出ます。かつて芹を地元まで送った際、カフェに立ち寄った後、ホテルの予約が取れていないと言われ、夫はやむなく同じホテルに宿泊することに。後日、地元の友人と飲んでいた夫は、芹からの着信に気づきます。折り返すと「全部投げ出したくなっちゃった」と告げられ、夫は慌てて駆けつけました。しかし芹は落ち着いた様子で、自暴自棄になっている様子は見られません。ただ、何か思い悩んでいる様子に、夫が理由を尋ねると、「部屋で話を聞いてほしい」と告げるのでした。
■辛くなったそのワケは…

■夫の優しさに触れた芹は…

■芹が今欲しい言葉

芹の部屋で話を聞くことになった夫。すると芹は再び「夫婦のレスがつらい」と悩みを打ち明け、「愛されていない」「私には魅力がない」と涙をこぼします。
夫は「そんなことはない」となだめようとしますが、芹は突然、「こんなことになるなら、草太が結婚する前に告白しておけばよかった」と口にします。
さらに、「結婚前、私のこと好きだったでしょ?」と迫るように言い寄ってきて――。
仮に夫が「昔は好きだった」と認めたとしても、今はお互い既婚者。そんな言葉を引き出して、芹はいったい何を求めているのでしょうか――。
(スズ)