しびれる辛さがたまらない「坦々麺」。ところで、
この「坦々」が何を意味するかご存じですか? この記事では、
その名前の由来や歴史、特徴を解説します。

麺やごはん、スープなど、
人気の「坦々○○」レシピも、ぜひ参考にしてくださいね。
■「坦々」とはどんな意味?「坦々(担担)」とは、中国語で
「荷を担ぐ」を意味する言葉です。19世紀頃、中国・四川省で天秤棒を担いで麺を売り歩いたことが由来とされています。
坦々(担担)麺は、ゆで麺にしょうゆ・ラー油などのタレと花椒や肉そぼろをかけるのが特徴で、
本場では汁なしが主流。日本ではゴマペーストを使ったスープに麺を入れるものと、汁なしの2つが知られています。
【あっさりコク旨】麺つゆで作る! まろやか坦々風そうめん豆乳と麺つゆで作るまろやかスープが、濃厚な肉味噌と絶妙にマッチ。スープは混ぜるだけでOKなので、あらかじめ肉味噌を作っておけば、調理時間をぐっと短縮できます。喉ごしの良いそうめんは、暑い日でもつるりと食べやすく、夏にうれしい一品です。
麺つゆで作る!まろやか坦々風そうめん by 崎野 晴子さん
【材料】(2人分)素麺 2束
<肉みそ>
白ネギ 4cm
豚ひき肉 120g
ニンニク(すりおろし) 少々
ショウガ(すりおろし) 少々
サラダ油 少々
<調味料>
酒 小さじ 3/4
甜麺醤 小さじ 1
<めんつゆ>
麺つゆ(2倍濃縮) 50ml
水 45ml
豆乳(調整) 120ml
砂糖 小さじ 1/8
ネギ(刻み) 適量
すり白ゴマ 小さじ 1/2
【下準備】1、白ネギはみじん切りにする。ボウルに<肉みそ>の材料を入れて混ぜる。
【作り方】1、フライパンにサラダ油をひき、中火で豚ひき肉を炒める。肉の色が変わったら<調味料>の材料を加え、脂が透き通るまで炒める。

2、鍋にたっぷりのお湯を沸かし、素麺を袋の表示時間通りゆでる。冷水で洗って引き締め、水気をきって器に盛る。

3、<めんつゆ>の材料を混ぜ合わせ、素麺に回しかける。上に<肉みそ>をのせ、ネギ、すり白ゴマを散らす。
<めんつゆ>は冷たくても温かくしても。お好みでどうぞ。
【このレシピのポイント・コツ】市販の麺つゆは製品によって味が異なりますので、水、豆乳の割合はお好みで加減してください。
砂糖を加えることで豆乳のクセがマイルドになります。
■食欲倍増! 坦々の【主食】レシピ2選坦々麺

練り白ゴマのこっくりした風味と豆板醤の辛さが絶妙な、王道の坦々麺。香ばしい肉味噌とピリ辛スープがからみ合い、ひと口で食欲を刺激してくれます。味に深みを出すコツは、炒めた豚ひき肉を最後にもう一度加熱すること。香ばしさがアップしますよ。さらに辛くしたいときは、ラー油を加えても良いでしょう。
坦々ご飯

ピリ辛肉味噌がごはんにからみ、やみつきになる味わい。ゴマダレを使えば手軽にコクが出て、時間がない時でもおいしい一品が作れます。炒めたネギや温泉卵を添えれば、さらに風味が豊かになり、見た目もグッと華やかに。
■夜食や小腹満たしにも! 坦々の【スープ・副菜】レシピ3選坦々スープ

豆乳と豆腐のやさしい味わいに、ラー油の辛さがアクセントになります。簡単なのに本格的で、たった15分で完成するのもうれしい点です。辛いものが好きな方は、豚ひき肉を炒める際に豆板醤を加えたり、仕上げのラー油を多めに振ったりすると◎。
レタスの坦々スープ

シャキッと軽い口当たりがくせになる、レタスの坦々スープ。シンプルな味付けなので、朝食や食欲がないときにもぴったりです。材料を火にかけるだけと、工程が少なく時短にもなりますよ。また、レタスは火を通しすぎると食感が悪くなってしまうため、サッと煮るのがコツ。シャキシャキ感を楽しみたいときは、火を止めてから加えるのもおすすめです。
和風坦々しらたき

しっかり食べたいけれどカロリーが気になる…そんなときに試してほしいのが、こちらの坦々しらたきです。ごはんや麺の代わりにしらたきを使うので、とてもヘルシー。麺つゆとすりごまの風味が全体にしっかりしみて、満足感も得られます。
■麺以外の「坦々」も楽しんで! 中国・四川省で誕生した坦々麺は、天秤棒で材料を担いで売り歩いたことが始まりとされています。日本では独自に進化し、汁ありと汁なしの2種類が広く浸透しています。
ピリッとした辛さと濃厚なコクが魅力の坦々味は、麺やご飯だけでなく、スープや副菜にも幅広く活用可能。ご家庭でも楽しめるバリエーションを、ぜひ試してみてください。
(ともみ)