■保護者会で先生に言われたこととは?保護者会の日。
年度末の行事準備のため、クラスの保護者たちが集まったその場には、どこかぴりついた空気が漂っていた。

その空気を察してか、担任の先生がゆっくりと立ち上がる。
「今日は、みなさんお忙しい中お集まりいただき、ありがとうございます。…実は、最近の保護者間でのお話の中で、少し気になる点がありましたので、お時間をいただいてもよろしいでしょうか」
教室の空気が、わずかに張り詰める。
「行事の準備や当番の負担に関して、“働いているかどうか”ということで不公平感を感じる声がいくつかありました。けれども、それぞれのご家庭に事情があるように、どちらが正しいということは一概には言えませんよね」
誰もが黙ったまま、先生の言葉に耳を傾けている。
■園も気づいていた、専業ママとワーママの派閥「私は、子どもたちのことを一番に考えていきたいと思っています。だからこそ、保護者の皆さんにも、“子どもたちの前”では、どうか、言葉や態度に気をつけていただきたいのです」
優しく、しかしはっきりとした口調で先生は続ける。

しばらく沈黙が流れた後、誰かが小さくうなずき、別の誰かが「……そうですね」と呟く。
私は隣にいる彩乃さんを横目で見た。
彼女は何も言わなかったが、その表情にはわずかな緊張と疲れが滲んでいた。
こうして、その場はとりあえず“落ち着いた”。
専業ママと働くママ、ふたつの派閥は当然園も気づいていたのだ。
話し合いの末、行事の当番や係は、できるだけ公平に、家庭の状況に配慮しながら回していくことになった。
専業主婦も、働く母も、互いに譲り合うという名目で。
※この漫画は読者の実話を元に編集しています。また、イラスト・テキスト制作に一部生成系AIを利用しています。
(ウーマンエキサイト編集部)