今や、海外セレブを中心に注目を集めているココナッツオイルですが、食用、美容用と用途も多く、数々の嬉しい効能も発表されているのです。
画像:Pavel Timofeev - Fotolia.com■ココナッツからとれるオイルココナッツはヤシ科の植物で、ココナッツオイルは白い果肉(胚乳の部分)から抽出され、作られます。
ココナッツオイルは、脂肪酸の分類では、飽和脂肪酸という動物性の脂肪酸に多いグループに属します。動物性脂肪酸は通常、体内で固まりやすいこともあり、過剰な摂取には注意が必要ですが、ココナッツオイルは、他の動物性の油に比べて融点が低く、25度くらいで固体から液体に変わるため、血流を悪くする心配もありません。
また、主に、中鎖脂肪酸という炭素の数が少ない脂肪酸でできていることもあり、体内で分解されやすいことも特徴です。
中鎖脂肪酸はお母さんの初乳にも多く含まれる脂肪酸で、生まれたての赤ちゃんの生命を育むのに欠かせない成分なのですよ。
■ココナッツオイルの嬉しい効能ココナッツオイルは消化・代謝されやすいため、中性脂肪がつきにくい、ダイエットを意識されている方には嬉しい油。さらには、すでに蓄積された中性脂肪を減らす作用まであるのです。普段パンにバターをたっぷり塗っている方は、それをココナッツオイルに変えてみてはいかがですか。
画像:blanche - Fotolia.comまた、最近の研究では、ココナッツオイルがアルツハイマー病の予防・改善効果があると発表されています。アルツハイマー病とは、脳でうまくエネルギーを使うことができなくなる病気。
中鎖脂肪酸は肝臓で分解され、ケトン体という物質になります。ケトン体は、脳でブドウ糖の代わりにエネルギーとして使われるもの。これが代わりに使われることによって、アルツハイマー病の予防や改善に繋がると考えられているのです。
■ココナッツオイルの使い方ココナッツオイルは酸化にとっても強い油ですので、炒めものや揚げ物には積極的に使いたい油です。
ココナッツの優しい風味で、コクと甘みが増し、お料理の幅が広がります。飲み物やお味噌汁に入れたり、その他、お菓子作り、洋食、中華、エスニック料理にも上手にとり入れてみてくださいね。
画像:geografika - Fotolia.comまた生活にとりいれる場合は、抗菌作用をいかして、うがいに使うのもお勧めです。オイルプリングといってインドに古くから伝わる健康法。
ココナッツオイルをスプーン1杯分口に含み、10〜20分ほど口の中でモグモグさせ、吐き出します。実は口内デトックスの効果があるのですよ。その他、ボディマッサージオイルに使ったり、髪の毛のトリートメントに使用することも。
そんなミラクルフードであるココナッツオイル、最近は日本でも多く見かけるようになりました。体に良いとされていても勿論油の摂りすぎは問題です。亜麻仁油やフィッシュオイルなどのオメガ3系脂肪酸と合わせて、上手にバランスよくとりいれてみてくださいね。
(中嶌歩見)