空気も徐々に乾燥し、本格的な冬がすぐそこまでやってきています。冬の乾燥から肌のうるおいを守るためには、今の時期のケアがとても重要なのです。
かゆみやカサつきなど肌ダメージがあらわれてから慌てて保湿ケアを行っても、なかなか保湿成分は肌に浸透してくれません。本格的な乾燥の季節を迎える前に、しっかりと肌コンディションを整えておきましょう。
■まずは基本のお手入れをしっかりと!うるおい肌への第一歩は日常のスキンケアから。夏の間に受けた紫外線などのダメージにより、肌にくすみやゴワつきが残っているような場合は、とくに念入りなお手入れが必要です。
夏から同じ化粧水や乳液を使っている人は、保湿効果の高いものにチェンジ。保湿に効果的な成分はさまざまなものがありますが、中でも、肌表面のうちもっとも水分量が多く、失われやすいのが、角質細胞間脂質であるセラミド。乾燥肌の人は不足しがちになるため、スキンケアでしっかりと補いましょう。
また、夏のような強い陽ざしがないからといって、UVケアにも油断は禁物です。夏ほど強くないとはいえ、乾燥やシミの原因になる紫外線は1年中降り注いでいます。外出時には日焼け止めやUVカット効果のある下地を使うなど、きちんと対策をしておきましょう。
■乾燥が気になるときにはオイルをプラス普段通りのスキンケアをしても肌のカサつきが気になる…という場合は、オイルケアを取り入れてみては。スキンケアの最後にオイルを肌に伸ばしたり、いつもの化粧水や乳液に数滴混ぜたりするだけで保湿力がアップ。
オイルが肌にバリアを張り、保湿しながら皮脂のバランスを整えてくれます。さらにオイルの油分によって、肌の角質細胞のすみずみまで美容成分を行きわたらせる効果も。
美肌効果の高いビタミンEを多く含むアルガンオイルや、抗酸化力の高いホホバオイルなど、美容オイルにはさまざまな種類があります。使い心地や求める効果によって選んでみてくださいね。
■乾燥しやすい部分には集中ケアを目の周りは皮膚が薄く、とても乾燥しやすい部分です。放っておくと小ジワの原因になり、さらにそれがくっきりとしたシワとなって肌に刻まれてしまうことにも。
乾燥しやすい目元には、保湿効果の高い美容液を使った集中ケアがおすすめです。コラーゲンやヒアルロン酸、セラミドなどの保湿成分が含まれたアイクリームを選ぶとよいでしょう。
目元専用の美容液がない場合は、コットンを使ったお手軽パックを試してみては。コットンに化粧水や美容液をしみこませ、目の上に5分ほどのせるだけでOK。乾燥やシワのほか、目元のたるみ防止にも効果的といわれています。
保湿成分を浸透させようとあまり長い時間コットンをのせておくと、水分が蒸発して逆に肌を乾燥させてしまうことになるので注意しましょう。
空気の乾燥が進む冬は、肌トラブルも多くなる時期です。今からしっかりケアをして、冬に負けないうるおい肌を作りましょう。
(加藤 朋実)