寒さが厳しくなるにつれて多くなる悩みが、肌のくすみ。肌がどんよりとくすんでいてはメイクも決まらず、何となく暗い雰囲気になってしまいます。
肌のくすみの原因と聞くと、まず思い浮かぶのが乾燥。くすみを解消するためにはまず保湿! とスキンケアを頑張っている人も多いのではないでしょうか。でもじつは、冬のくすみには乾燥対策だけでは足りないのだとか。
■冬のくすみを加速させる原因とは?しっかり保湿をしてもなかなか改善しない…。そんな冬の肌のくすみは、冷えによる血行不良が原因かもしれません。くすみ肌を徹底的に解消したいなら、ポイントは血行促進なのです。
血液の流れが悪いと、健康な肌をつくるために必要な栄養素や酸素をきちんと届けることができません。その結果、肌のターンオーバーが滞り、くすみやごわつきを引き起こす原因になってしまいます。
血行が悪いと血色も暗くなり、肌全体がどんよりとくすんで見えてしまうことに。さらにたまった老廃物もきちんと排出できなくなる、むくみやクマができる、など、美肌にとって血行不良は大敵なのです。
■まずは体をあたためる!血行不良を改善するには、まず、その原因になっている冷えを撃退することが大切です。ショウガや唐辛子をとったり、ぬるめのお湯で半身浴をしたりして、体の中からしっかりあたためるようにしましょう。
とくに黒豆やひじきなど色が黒っぽい食べ物や、根菜類などは、体をあたためる効果が高いといわれているので、食事のときに意識して取り入れてみては。あたたかい紅茶にショウガを加えて飲むのもおすすめです。
また、太い血管がある部分をあたためると、効率よく血行を促進することができるといわれています。おすすめは、蒸しタオルを使って首筋をあたためる方法。水で濡らしてから絞ったタオルを電子レンジで約1分加熱してつくった蒸しタオルを、首筋に10分ほどのせておくだけです。
首にある太い動脈をあたためることで、全身の血の巡りをアップさせる効果が。夜寝る前に行うと、スムーズに眠りにつくことができますよ。
■簡単マッサージでくすみ解消血液やリンパの流れを促すマッサージもおすすめです。肌のくすみのほか、むくみを改善する小顔効果も期待できますよ。
まず、両手の人差し指から薬指までの3本を使って、耳たぶの下のくぼんでいる部分を軽く押します。軽く痛みを感じるところを見つけたら、そこから首の横を通って指を鎖骨までおろします。最後に、鎖骨に沿って外側から内側へ向かってなでさするようにすればOKです。
入浴中、湯船に入って体があたたまっているときに行うと、リラックスしながら血行促進効果も高められます。
メイクではなかなかカバーしきれない肌のくすみ。体の中から対策をして、透明感のあるきれいな肌を取り戻しましょう。
(加藤 朋実)