だいぶ何年か前、かぼちゃの中で「バターナッツ」というかぼちゃの形をしていない異色のかぼちゃを知ったとき、当時は今ほどその辺に売っておらず、探し回ってようやく手に入れた。
探しているその間、「バターナッツは甘くてうまいかぼちゃ」というウワサが自分の中で勝手に無意識にどんどん広がっていた。
ようやく手に入れた瞬間は、「この世で幻の最高に甘くて濃厚な絶品かぼちゃ」というくらいまで、跳び箱で言えば20段くらい期待を積み上げてしまっていた。
当時は「かぼちゃのうまさをそのまま味わうのは、やはり蒸かして塩で食うのだ」と、蒸して塩をかけて食べてみたら、そのときの期待外れの味に、肩が抜けるくらい落胆したのを今でも覚えている。
そう、バターナッツは水っぽいのだ。甘みはあるけど、「普通のかぼちゃ」のようなほくほく感を期待すると裏切られる。
そんなバターナッツ、普通はみんなポタージュにするレシピが多い。
ハロウィン間近の王道レシピ! バターナッツかぼちゃのポタージュ
昔は「みんな馬鹿の一つ覚えのようにポタージュにしやがって」と、自分はバターナッツをほかの料理でおいしく食べることを何度か試したが、これは馬鹿の一つ覚えの勝ちだ。バターナッツは、やはりポタージュがうまい。
瑞々しく甘みが強いバターナッツは、ポタージュがうまいことをだれかがとっくに証明していたのだ。それに歯向かってほかのレシピを模索していたとは…。
あのとき き〜みは〜 わかかった〜
若い人には意味不明ですかね。
そんわなけで、今日はバターナッツかぼちゃのポタージュレシピ。かつおだしを使って、日本人も好きなどこか和風のテイストに仕上げますぞ!
■バターナッツかぼちゃの和風ポタージュの材料(3〜4人前)バターナッツかぼちゃ 3/4個
マッシュルーム(薄切りにする) 4〜5個
☆玉ねぎ(薄切りにする) 1/2個
☆ニンニク(薄切りにする) 1片
☆バター 15g
白ワイン 1/4カップ
かつお出汁 500ml
牛乳 2カップ
塩 小さじ1/3〜 味をみて調整
■つくり方1.バターナッツかぼちゃはよく洗い、ワタをくりぬき、乱切りにする。※皮は剥かないでOK
2.鍋に☆を入れ中火で炒める。
3.玉ねぎが透き通ってきたらバターナッツかぼちゃとマッシュルームを入れ炒める。
ハロウィン間近の王道レシピ! バターナッツかぼちゃのポタージュ
ハロウィン間近の王道レシピ! バターナッツかぼちゃのポタージュ
4.白ワインを回し入れ、アルコールを飛ばす。さらにかつお出汁を入れフタをし、弱火にしてかぼちゃが柔らかくなるまで15〜20分ほど煮る。
ハロウィン間近の王道レシピ! バターナッツかぼちゃのポタージュ
5.かぼちゃがトロトロになってきたら火からおろし、粗熱が取れたらミキサーにうつしてかくはんする。さらに牛乳を入れてかくはんし、なめらかにする。ここで塩を加え、味を調整する。
ハロウィン間近の王道レシピ! バターナッツかぼちゃのポタージュ
6.5を冷蔵庫で冷やす。器に入れ、仕上げに黒胡椒とEVオリーブオイルをまわしかけて完成!
ハロウィン間近の王道レシピ! バターナッツかぼちゃのポタージュ
バターナッツの特徴は、水っぽいけど甘い。だからポタージュにうってつけなんですな。
かつおだしで煮ているので、どこか和風でほっとする味に。生クリームを使わないので、濃厚なのに口当たりが優しく、おもわずおかわりしてしまうくらいです。
ハロウィン間近の王道レシピ! バターナッツかぼちゃのポタージュ
塩加減は、かぼちゃの甘みによって変わるので、最後にちょっとずつ調整しながら味を決めるのがポイント。温かいままでもおいしけど、個人的には冷やしたのがおすすめです。
ぜひみなさんもおためしあれ〜。
(ミットゥン)