寝ている時もバストケア「睡眠時用ブラジャー」続々

　睡眠中に着用する専用ブラジャーが続々と発売されている。「寝ている時に胸の形が崩れそうな気がするから」「着けていないと落ち着かない」という声は多く、下着メーカー大手のワコールやトリンプ・イターナショルジャパンはさまざまな製品を展開中。2004年から睡眠時専用ブラを展開しているワコールによると、「ここ数年認知度の高まりと共に、購入者が増えてきている」という。その一方で、いまだに日中用のブラジャーを着けて眠りについている女性も多いとか。

　ワコールは2月中旬、同社ブランド「Cutie（キューティー）」シリーズより、寝相に合わせて動くバストを伸縮性のある素材でホールドする『おやすみナイトブラ』を発売。トリンプ・イターナショルジャパンも20日より、なめらかな素材と伸びの良いポリウレタンを使い、伸縮性と“締め付け感のない付け心地”を意識した『おねむりブラ』『おねむりインナー』を発売。睡眠時用ブラの選択肢が広がっていることがわかる。

　そもそも、眠る時にブラジャーを付けている人はどれくらいいるのだろうか？　トリンプ・イターナショルジャパンが女性1313名を対象に行った調査によると、眠るときにブラジャーやカップ付きインナーを着用したことがある人は40.6％。ただし、睡眠時専用の製品を使っている人はわずか11.7％で、半数以上の人が日中に着用する“ワイヤー入りブラジャー”を使用していたという。

　実はこの「睡眠時に日中用ブラを着ける」という行為はオススメできない習慣。日中用のブラジャーは立っている状態を考えて作られているため、仰向けや横向きになる睡眠時に着用しても、胸の肉は固定されず、重力によって上下左右に流れてしまうことが多いのだ。また、就寝時はリラックスした服装が良いとされているため、締め付け感のある日中用のブラジャーは睡眠中のストレスになることも…。

　とはいえ女性にとってバストケアは大切なこと。また、「寝起きに集金や宅配便が来たら…」「就寝中に災害が起こったら…」など、“ノーブラ状態”で過ごすことに抵抗を感じる人も多い。そんな女性たちのニーズを受け、各メーカーは専用製品を幅広く展開することで、快適な睡眠とブラジャー着用時の安心感をアピールしている。

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2014-02-05