夏の王道「かき氷」が進化! “ふわふわ食感”でブーム到来
2014-08-09 10:30 eltha
◆東京で大人気 トレンドをけん引するかき氷店
今年のかき氷トレンド最前線にいるのが、4月にオープンしたばかりの『yelo』(東京・六本木)と『MangoChaCha』(同・原宿)。かき氷専門のカフェバー『yelo』は、深夜営業もしていると話題のお店で、氷を冷凍庫から出して、常温にしてから削ることで“ふわふわ”の食感のかき氷を提供している。メニューには「ティラミス」「すいかマスカルポーネ」「グリーンスムージー」といった斬新なモノを多く揃え、その珍しさも相まって2時間待ちという場合も少なくない。
『MangoChaCha』は台湾を中心に世界で愛されるマンゴースイーツ店で、「初恋」「モテキ」「密な関係」「元カレ」など、ユニークなメニュー名も特長だ。粉雪のようにきめ細かい、ふんわりとした口どけが魅力の台湾かき氷“雪花氷(シェーファピン)”に、たっぷりのマンゴーがトッピングされている。そこにハート型のマシュマロが飾られていたりと、見た目の可愛さも人気をけん引する秘密のようだ。
◆ブームを全国に広げたミスタードーナツの人気商品
上記の2店舗は日本では東京でしか食べることができないが、“かき氷ブーム”の全国的な広がりとして大きな要因となったのが『ミスタードーナツ』の「コットン スノー キャンディ」だろう。予想以上の反響により一時期は数量限定発売になっていたほどの人気商品で、現在も当初予定していたカップの形状から変更になる場合があるという。
同商品は、ミルク味のラクトアイスを専用の機械で薄く柔らかくスライスすることで、口の中に入れた瞬間に綿あめのように“ふわっと”とろける冷たい食感を実現。値段も561円からと、同様のかき氷の中では比較的リーズナブルで、多くの人が“ふわふわかき氷”を初体験するのに一役買ったといえる。
従来のかき氷といえば、シャキシャキとした食感で急いで食べると頭にキーンと響く…というイメージだが、最新のかき氷はふわふわで頭に響くことはない。ただシロップを削った氷にかけただけの調理法ではなく、フレッシュフルーツをシロップにしていたり、一風変わったフレーバーの提供など、スイーツとしてのランクもグッと上がった印象だ。長年愛されてきたかき氷の概念を崩した“ふわふわかき氷”は、食べた人に新たな感動を与えると共に、さらに愛される存在になるための進化した姿なのかもしれない。