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日本のスイーツブーム、発信源は欧州から米国へ変化

2015-02-25 10:36 eltha

 さまざまな波が巻き起こっているスイーツブーム。ここ四半世紀だけみても、たくさんのスイーツが日本に上陸し、一大ヒットとなった。近年もパンケーキやポップコーンなど、人気店に行列ができるほどのブームが起きているが、ひと昔前と比べると、トレンド発信源に変化がみられる。

懐かしい顔も!? 時代を彩ったスイーツたち

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■スイーツブームの歴史を紐解くと…

 1970年代後半から80年代初頭にかけて一大旋風を巻き起こしたフランス発祥の「クレープ」、バブル期に流行したイタリアの「ティラミス」など、これまでにもスイーツは多数の流行が巻き起こった。特に顕著なのがバブル期で、ティラミスに始まりクレームブリュレ(フランス)、パンナコッタ(イタリア)などがブームになり、人気の中心は1年ごとに変化していった。

 バブル崩壊後もワッフル(ベルギー)が流行して店には行列ができたほか、2000年代に入るとマカロン(フランス)やエッグタルト(ポルトガル)などもヒット。振り返ると、93年に流行したナタデココ(フィリピン)以外のほとんどが、ヨーロッパの伝統菓子が中心であることがわかる。

■最近のスイーツ文化 ブーム発祥地が変化

 しかし、そのブームの潮流に近年、変化が現れている。ドーナツやウーピーパイ、カップケーキ、パイなど、ここ数年前からはアメリカンスイーツが台頭しているのだ。米国の家庭でよく作られているスイーツをはじめ、昨年は高級ポップコーンや米国で誕生したクロワッサンとドーナツのハイブリッドスイーツ「クロナッツ」が話題となった。

 アメリカンスイーツ台頭の一因には、アメリカのセレブたちの人気が影響している。日本でも彼女たちの一挙手一投足に注目し、そのファッションやヘアスタイルを真似る女性も多い。2013年にはセレブだけのファッションスナップを掲載した雑誌『FASHION RULE』(マイウェイ出版)、『R30 CELEB』(英和出版社)などが発行されるなど、トレンドの最先端として注目されており、スイーツ類も彼女たちが食べることでアメリカで一大ブームが巻き起こり、それが日本へと上陸しているのだ。

■2015年もアメリカ発信スイーツが注目大

 今年も米国セレブリティたちが発信するスイーツが、日本でも話題になると言われている。例えば、アメリカのキャンプファイヤーで定番メニューとなっている、マシュマロを焼いてクラッカーに挟んだ「スモア」だ。クロナッツの火付け役でもあり、『フローズンスモア』をメニューに掲げる人気店「ドミニクアンセルベーカリー」が3月に東京・表参道にオープン予定とあって、今年のスイーツトレンド大本命と言われている。

 そのほかにも、2015年は新感覚食感のデニッシュ「ポップオーバー」や、昨年の人気を受けてさらに進化した「ハイブリッドスイーツ」などが流行すると言われているが、これらもすべて米国発だ。日本でのブームを探るにはまず、アメリカのスイーツ事情をチェックすることが一番なのかも。



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