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「トラウマを辛い経験で終わらせてほしくない」自らも施術に1000万かけた女性が“整形アイドル”プロデュースにかける覚悟

2023-04-24 07:30 eltha

 所属アイドルの全身の整形費用を全額無料で負担するという前代未聞のオーディション「整形アイドルプロジェクト」。その立役者であるわかにゃんさんもまた、整形で人生を変えた一人だ。現在までに総額1000万円を費やしてきた彼女のTwitterやYouTubeなどのSNSの総フォロワー数は40万人を超え、自身の整形体験や整形情報を発信して人気を集めている。自身も元アイドルでありながら、会社経営やアイドルプロデューサーなど多方面で活躍できるようになった「整形のおかげ」だと彼女はいう。自身の整形体験から「整形アイドルプロジェクト」にかける想いまで、話を聞いた。

“整形アイドルオーディション”企画プロデューサー・わかにゃんさんのビフォーアフター(本人画像提供)

“整形アイドルオーディション”企画プロデューサー・わかにゃんさんのビフォーアフター(本人画像提供)

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■いじめを受け容姿に劣等感、上京が後押しに「東京ってこんなにかわいい子が多いのか」

――これまでに整形に1000万円を費やしたそうですが、そもそも整形をしようと思ったきっかけは?

【わかにゃん】小学生や中学生の頃、野球をやっていて少年っぽい見た目でした。ちょうどそのころアイドルが流行り、かわいい女の人に憧れるようになったんです。そのときから自分の容姿を気にするようになっていきました。コンプレックスが決定的になったのは中学時代。「ブス」「あんまり女っぽくないよね」など、コソコソ陰口を叩かれたり、仲間外れにされたりと、いじめを受けたことでより深刻に気にするようになりました。

――そこから整形を考えだしたのでしょうか。

【わかにゃん】当時まだ整形の発想はなかったですが、高校生になって北海道から東京に上京した時に「東京ってこんなにかわいい子が多いのか」と驚きました。周りの子は高校生ですでに整形をしていて…地方と東京の差を実感しました。私も「もっと外見を磨かなきゃ」と、二重の整形を高校2、3年生くらいの時にしたのが最初です。

――わかにゃんさんの変化に、ご家族はどのような反応をされていましたか。

【わかにゃん】お母さんは私が毎朝30分以上かけてアイプチをしていたのを知っているので、「数万円でそれ(アイプチをする時間)がなくなるならいいんじゃない」という感じでした。

――そこから1000万円も整形にかけられたのはなぜですか?

【わかにゃん】最初こそかわいくなりたいとかコンプレックスを克服したくて整形を重ねましたが、YouTubeを始めて、フォロワーの声だったり、企業さんから「こういった施術に興味ありませんか?」とお声がけが増えていくなかで、これは「誰かの悩みの参考になるかな?」と考えるようになり、施術を重ねていくようになりました。私がYouTubeで整形を公開した頃は、まだ整形というコンテンツがYouTube上では珍しかった時代。そのなかでフォロワーのみんなと課題を共有することが大事だと感じるようになったんです。

――自分のコンプレックス解消や理想の顔に近づけるための整形ではなく、視聴者のコンプレックスに寄り添いたい想いから施術を重ねるというのは斬新な発想です。

【わかにゃん】私の場合、整形をしたことで、いろんな人に寄り添えるようになりました。また、引っ込み思案だったのに、今ではいろんなことに挑戦したり、人とうまくコミュニケーションが取れるようになったり、表舞台に出る仕事をしたりできるようになったのも整形で自分自身を変えられたからだと思っています。

■「このオーディションが世間からどう言われようが、目の前の子を救えるならどうでもいい」

――SNSでの活動や整形体験を経て、現在は整形アイドルプロジェクト GIRLS Re:BORN」のプロデューサーをされています。オーディションには600名を超える応募者が集まり、書類審査通過者による二次審査の様子をYouTubeで配信もしています。女の子たちを間近で審査してきて、どんな感想を持ちましたか?

【わかにゃん】企画を考えた時から賛否両論があるのはもともと承知の上でしたが、驚いたのは、応募者が今回のオーディションを受けるのが初めてという子が非常に多いことです。外見にコンプレックスがあって、「私なんかがオーディションを受けるなんて」と思ってきた子たちが一歩を踏み出してくれているんです。

――それはすごく大きなことですね。

【わかにゃん】「私がアイドルなんて…」と考えていたような子たちがたくさん葛藤しながらオーディションのために一歩踏み出してくれた。自分の人生を前向きに考えようとしているその想いに意味があると思うんです。YouTubeチャンネルでは、彼女たちがアイドルを目指してどのような成長を遂げるのか、どう変わっていきたいと奮闘するのか。そういう姿をお見せできたらと思っています。

応募者の子たちは、私と同じようにいじめを受けた経験や、過去にトラウマを持っていたりする子がすごく多いのですが、悩んだことが今は辛いだけになってしまっているんです。それを、“傷”から“武器”に変えて、同じように悩む人たちを笑顔で救うようなアイドルを目指してほしいと思っています。

だからこそ、私も彼女たちに真剣に向き合っています。このオーディションが世間からどう言われようが、この目の前の子を救えるならどうでもいいと思えるくらい私の感情も変わってきています。

■現在は不妊治療中「親が整形しているからまともな子育てができないとは思わない」

不妊治療をはじめたというわかにゃんさん(本人画像提供)

不妊治療をはじめたというわかにゃんさん(本人画像提供)

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――現在、不妊治療を始められたとのことですが、もし将来お子さんが整形をしたいと言ってきたら、母としてどのような考えを持ちますか?

【わかにゃん】反対はしないです。むしろコンプレックスについてただ病んで終わるではなく、解決策として整形にたどり着いたのなら、そこまで考え抜いたことを評価したい。

整形に関するメリットデメリットは身を持って説明できるので、一緒に話し合いながら考えたいです。子どもに一番伝えたいことは、最終的に大事なのは内面だということ。自分自身も外見にとらわれてきましたが、そこを克服したからこそ、内面の重要性を感じます。「外見を踏まえて内面も強くなろうね」という話はしたいですね。

――「親が整形をしていると子供がかわいそう」などと言う意見もあります。

【わかにゃん】結局はどう子育てをするかが大事だと思います。うちはお父さんがタトゥーを入れているのですが、そのことについて「タトゥーが入っている親なんてかわいそう」と言われたことがありました。正直、親にタトゥーが入っているからといって自分をかわいそうと思ったことなんて一度もないので驚きました。親が整形をしたり、タトゥーが入っているからまともな子育てができないわけではないので、子どもとしっかり向き合って子育てしていきたいと思います。

――最後に、今後の展望について教えてください。

【わかにゃん】不妊治療中ではありますが、今はオーディションに来る女の子たちと向き合ってアイドル育成を頑張りたいです。



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