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4月スタートのメタボ健診、5割が「よくわからない」

2008-03-26 18:00 eltha

 平成20年4月からの医療制度改革の一環で、健康保険組合に対し、40〜74才の被保険者・被扶養者へのメタボリックシンドロームに着目した「特定健康診査」「特定保健指導」の実施が義務付けられる。ということでオリコンでは、対象年齢の40代と、目前に控える30代の計400人の男女に、新しい健診制度の認知度を調査した。「メタボリックシンドローム」という言葉の認知度はほぼ100%だったのに対して、「特定健康診査」「特定保健指導」については2人に1人が「名前を聞いたことはあるが、よく知らない」と答えていることがわかった。

 詳しい調査結果(グラフ)はこちら

 「メタボリックシンドローム」については、約9割が「知っている」と答え、「名前は聞いたことはあるが、よく知らない」と答えた人を合わせると、言葉としての認知度はほぼ100%に達していた。

 また、「メタボリックシンドローム」を知っていると答えた人に、「自分はどの程度メタボリックと認識しているか」を聞くと、40代で「あまり当てはまらない」が28%で最も多く、「どちらともいえない」23.6%、「全く当てはまらない」13.7%、「まあ当てはまる」23.1%、「とても当てはまる」11.5%という回答だった。

 しかし、メタボかどうかを測る目安になる自分の腹囲については、「以前、測ったことがあるが忘れてしまった」31.7%、「測ったことがないので、分からない」31.7%をあわせて約6割が把握していないこともわかった。

 そして、4月からの「特定健康診査」「特定保健指導」についてだが、健診の対象となる40代の50.5%が「名前を聞いたことはあるが、よく知らない」と答え、「知らない」が19.0%、「内容まで知っている」は30.5%だった。対象外の30代では、さらに低く、「名前を聞いたことはあるが、よく知らない」53.5%、「知らない」28.5%、「内容まで知っている」は18.0%だった。

 40才以上を対象に始まる「特定健診」と従来の健康診断との大きな変更点は、メタボの診断基準で用いられる腹囲の測定が必須項目となったこと。また、総コレステロール量の測定が廃止され、動脈硬化に大きく関係しているLDL-コレステロールの測定が新規追加されたこと、の2つ。さらに、空腹時の「血糖」が厳格化、身体計測のBMIや喫煙歴も考慮されるなど、「受診者の2人に1人は引っかかる」(業界関係者)と言われるほど厳しいものになっている。

 「特定健診」の結果、“メタボ”の判定が下れば、食習慣や運動不足を改善するための保健指導を原則3ヶ月以上受けることになる。

 この新しい健診制度が“絵に描いた餅”にならないように、健保組合などの保険者には、特定健診受診率とメタボ改善率についてのノルマがあり、目標非達成の場合はペナルティが課せられることになっている。いくら本人が「メタボでもいい」と思っていても、健保の“改善命令”から逃れられないかもしれない。

 40才未満はこれまでどおり、企業や地域が実施する健康診断を受けることに変わりはないのだが、生活習慣は長年の積み重ねによって定着するもの。40才になってから改善するのはとても厳しく難しいので、30代以下の人も暴飲暴食や運動不足を漠然と自覚しているようなら、これをきっかけに生活習慣を見直してみてはいかがだろうか。

 詳しい調査結果(グラフ)はこちら

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