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【福井県坂井市】 この夏、コレを見たら…君は鉱物が大好物になる!

坂井市役所

2026/07/30 15:47

市龍翔博物館で「地球がつくるミネラルアート展」世界の珍種など400点を一挙展示


世界中のさまざまな鉱物約400点を集めた「地球がつくるミネラルアート」展=福井県坂井市三国町の坂井市龍翔博物館

北陸で過去最大級 珍しい、面白い、楽しい鉱物と出会える
 世界の水晶や蛍石(フローライト)などの鉱物を集め展示する夏の共催展「地球がつくるミネラルアート 〜ようこそ、きらめく鉱物の世界へ」が福井県の坂井市龍翔博物館で、9月6日まで開かれている。夏休みに親子や家族で、魅惑的な鉱物の世界に触れてもらおうと県立こども歴史文化館との共催で企画された。県内はもちろん全世界から約400点もの鉱物を集めた企画展示に、笠松雅弘館長は「これだけ多種多様な鉱物を集めた大規模な鉱物展は、おそらく北陸でも初めて」と話し、紫、青緑、ピンク色など魅惑的な輝きを放つものから、なぜこんな造形になったのか思わせるユニークな形のものまで、地球の壮大な時の営みが生み出した“石たち”の不思議を感じる内容となっている。

大きな茶色の鉱物は、モロッコ産のデザートローズ。まるで花びらか貝殻のように見える

 もともと鉱物とは、自然界でできた無機質の固体で、決まった化学組成と結晶構造を持つ物質を指す。一般的に言われる花崗(かこう)岩や安山(あんざん)岩など岩石と見誤られることが多いが、岩石は天然の鉱物が複数集まったもの。日本では、世界で発見された約5千6百種類の鉱物のうち、その4分の1が見つかっているとされ、国内でも大変貴重な鉱物が数多く見つかっている。

青や緑、紫をはじめ、雪や氷、宝石を思わせるような姿、形の世界の鉱物たち


ヒトデや海の生物を思わせるような鉱物もある。下は小さな桜の花びらが見えるような福井県・京都府産の桜石


まるで金属加工場から飛び出してきたような中国産「黄鉄鉱・水晶・蛍石」。天然で生まれた姿に見えない

 龍翔博物館の展示会場は「北陸の鉱物」をはじめ「いろんな色」「いろんな形」などのコーナーごとに分けて展示。県内から出土した鉱物では、世界でも福井市美山地区でしか採取されていない自然砒(しぜんひ・元素鉱物)を展示、その形から金平糖石とも呼ばれている。また坂井市からは、旧竹田鉱山で採掘された「黄鉄鉱」と「硅(けい)孔雀石」、さらに三国町安島の海岸で採取された、もともとクリの木だったものが長い年月で石化した「硅化木(けいかぼく)」など計18点を見ることができる。
国内および海外産の鉱物は、主に県外の有名鉱物コレクターが集めたものを特別に貸し出されたものが大半で、中国産や米国・メキシコ産などの多種多様な蛍石(フローライト)やインド産の魚眼石、パキスタン産のアクアマリン、コンゴ産のコバルト方解石、オーストラリア産のオパール、さらに新潟県産のヒスイや石川県産の紫水晶など。
 形がユニークなものでは、花びらや貝殻を合わせたような重晶石(モロッコ産)やサンゴかと見間違うデザートローズ(石膏、モロッコ産)、海中のヒトデの形をしたグランドン石(ロシア産)や十字石(同産)、立方体の黄鉄鉱・水晶・蛍石が1つに固まったキラキラ輝く中国産の鉱物、模様が桜の花びらのように見える通称「桜石」(雲母・緑泥石、福井・京都産)などあまりの不思議さに、展示ケースに釘付けになるものばかり。また鉱物を皿の上に乗せ、肉や豆、ポテトなどの御馳走やお菓子に見立てたコーナーもある。

世界の中でも福井市しか採集できない「金平糖石」


かなり昔、坂井市三国町安島に流れ着いたと思われる珪化木(クリの木)。すっかり石化しているが、表面に植物時代の縞模様が残る。

和田維四郎ら福井が輩出した鉱物学者も紹介
また、福井は明治以降、鉱物学者を多数輩出しており、官と民それぞれの立場で鉱物学を研究した4人をパネルで解説している。小浜藩士の子だった和田維四郎(わだ・つなしろう)は、明治時代に入り1873(明治6)年に設立された開成学校(現東京大学)に進み、ドイツ人の鉱山技師、カール・シェンクから鉱物学を学んだ。日本人初の近代鉱物学の教師となり、さらにその後、国内の地質や鉱物の調査研究を行って「金石学」や「本邦金石略誌」などを著し、近代鉱物学の基礎をつくったことから、和田は“日本近代鉱物学の祖”と呼ばれている。
 さらに、明治時代後期〜大正時代に主に京都帝国大学で鉱物標本の収集などに尽力した比企忠(ただす)や、比企の指導を受け、明治時代後期から昭和時代前期にかけ、今立郡北新庄村(現越前市)に住みながら、独学で鉱物を研究し、書いた論文が、海外の学会で高く評価された市川新松。大正〜昭和時代に、鉱床学の研究者として活躍した大野町(現大野市)出身の木下亀城(かめき)など、それぞれに活躍ぶりや功績を紹介している。
 笠松館長は「私たちの足元にある地球から生まれた鉱物のさまざまな色や形、性質、美しさやきらめきを学ぶことで、人類が誕生する前から脈々と続く壮大な地球の自然の営みを感じてもらいたい。夏休みでもあり、ぜひ家族連れで全国から来てほしい」と話している。

お皿やフライパンに乗せると、お肉や野菜などご馳走に見えてしまう鉱物たちも



 同展は9月6日(日)まで開催。休館日は毎週水曜日。会場は福井県坂井市三国町緑ケ丘4-2-1の坂井市龍翔博物館特別展示室。開館時間は午前9時〜午後5時(ただし入館は午後4時半まで)。観覧料は無料。
 問い合わせは、坂井市龍翔博物館=0776(82)5666=まで。なお、この企画展は、共催の福井県立こども歴史文化館(福井市)では、来年2027年3月20日〜5月5日に開催される。
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 【夏休み、展示関連イベント】
■8月1日(土)14時〜15時30分 【要予約】 
ワークショップ「すきな鉱物スタンプでオリジナルバッグをつくろう」
・参加費 300円 定員15名 対象年齢を問わず
■8月2日(日)14時〜15時 【要入館料】
ギャラリートーク「鉱物ハンターたちの展示解説」
・内容 北陸有数の鉱物ハンターたちが採集の体験談を交えながら展示解説する。
・解説者 小田大介さん、豊島綾也さん、村井正人さん
■8月8日(土)14時〜15時30分【要予約】
ワークショップ「天然石のオリジナル万華鏡づくり」
・参加費 1000円 ・定員20人 ・対象 小学1年生以上
■8月9日(日)14時〜15時30分(要予約)
【講演会】 化石が語る恐竜研究最前線
・講師 北海道大学総合博物館教授 小林快次さん(福井市出身)
・聴講無料 ・定員70名





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