日本画家・川端龍子がつくりあげた美術館・龍子記念館で、高橋龍太郎コレクションとの連携により現代アーティスト・川内理香子の作品を龍子の作品とともに展示します

高橋龍太郎コレクション連携企画 川端龍子プラスワン(前期)「川内理香子 LOVE, Wild Grape, Tiger, heart」チラシ 作品画像・上:川内理香子《The tiger jumps over a dancing pretzel》2024年、高橋龍太郎コレクション (C)Rikako Kawauchi, courtesy of the artist and WAITINGROOM Photo by Shintaro Yamanaka (Qsyum!) 作品画像・下:川端龍子《山葡萄》1933年、大田区立龍子記念館
日本屈指のアートコレクターとして知られる精神科医・高橋龍太郎氏のコレクションとの連携で、高橋氏が注目する現代アーティストの作品を日本画家・川端龍子(かわばたりゅうし、1885-1966)の作品とともに展示する「川端龍子プラスワン」を、龍子記念館で開催いたします。
高橋氏は1990年代から作品の収集を始め、現在、3,500点以上におよぶという日本の現代アートのコレクションは「高橋龍太郎コレクション」と呼ばれ、国内外の様々な展覧会で紹介される他、令和6(2024)年には東京都現代美術館で「日本現代美術私観:高橋龍太郎コレクション」が大々的に開催されました。
龍子記念館においては、令和3(2021)年に高橋龍太郎コレクションと龍子記念館が連携することで実現したコラボレーション企画展「川端龍子vs.高橋龍太郎コレクション 会田誠・鴻池朋子・天明屋尚・山口晃」を皮切りに、令和5(2023)年に「川端龍子プラスワン 濱田樹里・谷保玲奈 ――色彩は踊り、共鳴する」、令和6(2024)年にコラボレーション企画展「ファンタジーの力」を開催し、大きな注目を集めてきました。
今回の「川端龍子プラスワン」では、前期に川内理香子、後期に近藤亜樹が川端龍子の作品と向き合い、自らの作品とどのような共鳴を呼び起こせるか試みるものとし、現代アーティストと川端龍子の対話によって生まれる空間を構成することで、
まもなく没後60年を迎える川端龍子の作品を再解釈、再評価する大きな可能性をもった展示とします。
前期に出品する川内理香子は、食や神話を起点に身体、生命、他者性といった普遍的なテーマを、ドローイングやペインティングにとどまらず、針金、ネオン管、大理石等の多様な素材を使った作品の制作で国内外での評価を高めているアーティストです。本展では、高橋龍太郎コレクションが所蔵する《LOVE》(2024)、《The tiger jumps over a dancing pretzel》(2024)、《Baby》(2022)等の大作や針金を使用した《limb》(2018)、ドローイング《grow》(2019)等を川端龍子の《虎の間》(1947)や《山葡萄》(1933)等の大画面の作品とともに展示します。また、
旧川端龍子邸やアトリエにおいても川内の作品を展示し、龍子が追求した芸術観に新たな彩りを加える予定です。
※後期は、令和8年11月21日(土)〜翌1月24日(日)に「近藤亜樹 吾は、わたしは、」を開催予定。

川内理香子《LOVE》2024年

川内理香子《Baby》2022年

川内理香子《Forest of the night》2019年
※本リリース掲載の全ての川内理香子作品は高橋龍太郎コレクション所蔵で、クレジット表記は(C)Rikako Kawauchi, courtesy of the artist and WAITINGROOM Photo by Shintaro Yamanaka (Qsyum!)
1990年生まれ。多摩美術大学在学時より『第1回CAF賞』で保坂健二朗賞(2014)、SHISEIDO ART EGG賞(2015)を受賞。その後、2021年の『TERRADA ART AWARD 2021』では寺瀬由紀賞、2022年にはVOCA賞を受賞し、注目を高めている。
近年の個展としては、黒部市美術館で「川内理香子 The shape of water hardens into stone.」(2025)を開催、海外でもドイツやイタリアで個展を開催している。パブリックコレクションとして、高橋龍太郎コレクションのほか、金沢21世紀美術館、アルベルティーナ美術館(オーストリア)、弘前れんが倉庫美術館、アーツ前橋、愛知県美術館等に作品が所蔵されている。

川内 理香子さん
出品作家より
虎やヤシの木、水牛、犬、果実、植物――川端龍子の作品には、私の作品に繰り返し登場するモチーフと共通するものが少なくない。また、川端龍子による対象への独自の解釈には、軽やかさやポップな感覚があり、その描き方にも、伝統にとどまらない現代性や親しみやすさを感じることができる。
本展では、川端龍子の作品と私の作品を並置することで、日本画と油彩という媒体の違いや時代の隔たり、さらにはモチーフが背負う歴史や文化的背景を越えて立ち現れる、表現としての共通性に目を向けたいと考えている。その共通性を手がかりとすることで、これまで互いの領域にかすにしか見えていなかったものが、新たなかたちでそれぞれの作品の中に立ち現れ、双方の作品に新鮮な見え方をもたらすことができるのではないかと期待している。(川内理香子)
■高橋龍太郎コレクション
精神科医、高橋龍太郎(1946-)が1990年代から本格的に始めた、最大級の日本の現代美術コレクション。草間彌生、合田佐和子を出発点とし、重要作家の初期作品・代表作を数多く有する。これまで「ネオテニー・ジャパン 高橋コレクション」(2008-2010 鹿児島県霧島アートの森、上野の森美術館ほか)、「高橋コレクション展− マインドフルネス!」(2013-2014 名古屋市美術館ほか)、「高橋コレクション展 ミラー・ニューロン」(2015 東京オペラシティアートギャラリー)、「日本現代美術私観:高橋龍太郎コレクション」(2024 東京都現代美術館)など国内外28の公立・私立美術館でコレクション展が開催されてきた。2020年、現代アートの振興、普及への多大な貢献を認められ、令和2年度文化庁長官表彰を受賞。その総数は 3500点を超え、現在もなお若手作家の最新動向を中心に拡大中である。
■龍子記念館について
龍子記念館は、近代日本画の巨匠と称される川端龍子(1885-1966)によって、文化勲章受章と喜寿とを記念して1963年に設立された美術館。大正初期から戦後にかけての約140点あまりの龍子作品を所蔵し、展示室では、大画面に描いた迫力のある作品群をお楽しむことができる。また、龍子記念館の向かいの龍子公園には、旧川端龍子邸およびアトリエが保存されており、記念館とともに国の登録有形文化財(建造物)に登録されている。

展示室内の様子

川内理香子《The tiger jumps over a dancing pretzel》2024年

川内理香子《shell》2020年

川内理香子《touch of volume》2021年

川内理香子《grow》2019年

川内理香子《heart》2018年

川内理香子《limb》2018年

川端龍子《虎の間》1947年

川端龍子《山葡萄》1933年

川端龍子《秋縁》1947年

川端龍子《獺祭》1949年
※川端龍子作品はすべて大田区立龍子記念館蔵
1. 内覧会
9月11日(金)16:00〜19:00(予定) 会場:展示室内
2. ギャラリートーク
9月21日(月・祝)、10月12日(月・祝)、11月1日(日) 各日13:00〜(40分程度)
会場:展示室内
3. アーティストトーク
9月27日(日)18:00〜19:00 会場:展示室内 高橋氏と出品作家によるトークイベント
4. 東京都・東京国際文化芸術祭 夜間開館の協力
11月6日(金)19:00閉館
5. 東京文化財ウィーク(東京都) 特別公開事業への参加
10月24日()、25日(日)、31(土)、11月1日(日)、3日(火・祝)各日10:00〜15:00
龍子公園が開放され、園内を散策しながら見学可能。
6. アトリエ内見学(会期中の金、土、日、祝日の各回先着15名)
各日11:30〜11:50、14:30〜14:50
川内理香子作品を鑑賞できるようアトリエ内に入室できるイベント(インターネット上による事前予約制)
展覧会名 川内理香子 LOVE, Wild Grape, Tiger, heart
会期 令和8年9月12日(土)〜11月8日(日)
開館時間 9:00〜16:30(入館は16:00まで)
休館日 月曜日(9月21日(月・祝)、10月12日(月・祝)は開館し、9月24日(木)、10月13日(火)に休館)
入館料 一般1,000円、中学生以下100円
※65歳以上、未就学児及び障害者手帳等をお持ちの方とその介護者1名は無料
主催 (公財)大田区文化振興協会
協力 高橋龍太郎コレクション、医療法人社団こころの会、WAITINGROOM
会場 大田区立龍子記念館(大田区中央4-2-1)
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