木村情報技術、企業見学でAI漫画制作サービス『MOOTOON STUDIO』を使ったキャリアワークを実施

2026年9月16日、国立大学法人長崎大学(所在地:長崎県長崎市、学長:永安 武)情報データ科学部は、学部3年生・大学院1年生を対象とした企業見学を実施し、訪問先の一社として木村情報技術株式会社(本社:佐賀県佐賀市、代表取締役:木村 隆夫、以下「木村情報技術」)を訪れました。
参加した31名の学生が取り組んだのは、AI漫画制作サービス『MOOTOON STUDIO』を使い、「2031年、5年後のなりたい自分」を1本の漫画にするワークです。
「やりたいことが、特にないんです」。就職活動を控えた学生から、採用の現場でたびたび聞かれる言葉です。けれども、本当に「ない」のではなく、まだ言葉になっていないだけではないか。今回のプログラムは、この問いから設計されました。
木村情報技術は、教育現場で生成AIを活用する可能性を探る取り組みの一環として、『MOOTOON STUDIO』を提供し、当日の進行と操作サポートを担当しました。
※本ワークは、長崎大学 情報データ科学部が実施する企業見学の一環として行われたものです。


ワークの冒頭で学生に伝えたのは、「夢を言語化するとは、他の人に見せて伝わる形にすること」という考え方です。言葉は、ごまかしが効きます。「成長できる環境で働きたい」という一文は、伝わっているようで、実は何も伝えていません。ところが漫画にしようとすると、そうはいきません。どこにいて、誰といて、どんな表情をしているのか。絵にするには、そのすべてを決める必要があります。
制作にあたっては、次の3つの条件を出しました。
- 具体的な日付を入れる(「3年後」ではなく「2031年3月」)
- 完了形で書く(「〜したい」ではなく「〜している」)
- そこへ至る過程を描く
とりわけ重視したのが3つ目です。心理学の研究では、理想の未来を思い描くだけでは、かえって実現に向けた努力が減る傾向があると言われています。脳が「もう叶った」ような満足を先に感じてしまうためです。一方で、試験に向けて「勉強している過程」を思い描いた学生は、勉強時間が増え、成績も上がったという実験結果もあります。
大切なのは結果の絵ではなく、過程の絵である。漫画はコマで時間の流れを描ける表現なので、この目的に適しています。学生には、なりたい自分の姿だけでなく、そこへ至る道のりまでを描いてもらいました。
制作時間は約40分。学生は自分のスマートフォンを使い、社内のラウンジやソファースペースなど好きな場所で作品を仕上げました。中には、50ページの大作に挑んだ学生もいました。

ワークに先立ち、『MOOTOON』が生まれた背景も紹介しました。木村情報技術は2025年7月にR&D本部を設立。それまで5名だったR&D担当を54名体制に拡充し、新規事業の開発に取り組む方針を打ち出しました。その後の半年間で生まれたアイデアは、約2,000件にのぼります。
「このうち、いくつが残ったと思いますか」
学生からは「10」「20」といった答えが返ってきましたが、実際に残ったのは『MOOTOON』1つでした。
加えて、このアイデアを発案したのは、2025年4月に入社したばかりの新入社員でした。当日は本人がワークの場に立ち、学生の前で自己紹介をしました。年次を問わずアイデアを出し、それを形にできる。その話を、学生は直接聞く機会となりました。


制作後は、グループごとに作品を見せ合い、代表作を全体で共有しました。引率した高田 英明 教授も自ら作品を制作し、それがスクリーンに映し出される場面もありました。
また、「AIはどうやって作られているのか」と質問する学生もいて、開発担当者がAIの仕組みを解説する場面もありました。自分の未来を漫画にし、それを人に見せて説明する。その過程を通じて、「やりたいことがない」と語っていた学生が、自分の言葉で将来を語り始める。今回のワークが目指したのは、この変化でした。
(作品例)


学生たちの感想
「最近、自分の夢を改めて考える機会がありませんでした。イラストで自分の夢を客観的に見られるのは、すごく面白いです」
「あまり将来を想像できていなかったのですが、漫画という作品にすることで、想像しやすくなりました」
「イメージを膨らませるだけで、今から起こすべき行動が明確になりました。それを表現することで、さらに可視化できると思います」
「研究室に配属されて、就職して、という漠然とした情報を投げただけだったのですが、研究室での学びや論文を発表するシーンまで生成されました。逆にAIが作ったものを見て、自分もこういうことをしているのかな、と想像できました」
「こうなっていたらいい、という程度の情報しか入れていないのに、AIが作ってくれた物語を見て、『もしかしたらこうなっていた方が嬉しいな』という新しい発見がありました」
当社はこれまで、佐賀大学との産学連携授業や、佐世保工業高等専門学校の公開講座などを通じて、MOOTOONを学びの現場で活用いただいてきました。
これまでの取り組みが「自己分析」や「創作体験」を主な目的としていたのに対し、今回は「未来のキャリアを描く」という時間軸に踏み込んだ点が特徴です。企業見学という限られた時間の中でも、学生が自分自身と向き合う機会をつくれることを確認できました。
『MOOTOON』は、物語の筋書き(プロット)を入力するだけで漫画を生成できるサービスです。絵を描く技術がなくても、頭の中にある物語を形にできるため、表現活動やキャリア教育の入り口としての活用が広がっています。
▼ご参考:【就活の自己分析を“生成AIで漫画化”】佐賀大学と木村情報技術、産学連携授業の公開発表会を実施
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000251.000006034.html
▼ご参考:「思い通りにならないAIに、どう伝えるか」中学生7名が、佐世保高専の公開講座で“自分だけの漫画”を制作
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000264.000006034.html
情報データ科学部では「気づきを与える企業見学会」と題し、情報系の人材が多様な業種・職種で活躍できることを学生に実感してもらう取り組みを毎年続けています。
今回は生成AIで「将来の自分」を漫画にすることで、漠然としていた将来像が形になり、学生たちは自分自身と向き合うだけでなく、仲間と語り合うまでになりました。
AIを学ぶ学生が、AIを使って自分を知る。この気づきが、キャリアを考える一歩になることを大いに期待しています。
採用の現場で学生と向き合っていると、「やりたいことがない」という言葉を本当に多く耳にします。ただ、私たちが面接で見ているのは、その人が何を目標に、どう行動してきたかという行動特性です。それは本人にしか語れないものであり、AIが代わりに作れるものではありません。
今回のワークでお伝えしたかったのは、AIは道具だということです。自分で気づいたことを、AIが伝わる形に整えてくれる。その順番であれば、AIは就職活動においても力になります。
作った漫画は、ぜひ毎日スマートフォンで見返してほしいと思います。日々の課題や卒業研究に追われる中で、やりたいことは揺らぎます。そのときに立ち返る場所として、今日描いた未来が役に立てば嬉しいです。
就職活動は早期化していますが、学生が自分と向き合う時間が増えたわけではありません。「やりたいことがない」という言葉の背景には、考えたことを言葉にして人に見せる機会の少なさがあると、当社は考えています。
自分の未来を一度形にし、人に語ってみる経験は、就職活動の時期だけでなく、その後のキャリアの支えにもなるはずです。生成AIは考えを代わりに生み出すものではなく、自分の気づきを伝わる形に整える道具です。当社は今後も、自社の技術を通じて、学生が自分のキャリアと向き合う機会づくりに取り組んでまいります。
『MOOTOON STUDIO』はネームの作りこみにこだわり、コマ割り・カメラアングル・画風・漫画表現技法といった制作ノウハウを構造化してAIに指示する独自設計により、作品として成立する高い完成度のアウトプットを、安定して生成できます。
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木村情報技術株式会社について
- AI(機械学習/ディープラーニング/生成AI)活用の研究・開発、コンサルティング
- Web講演会運営・ライブ配信、収録およびコンテンツ制作 3eLive,BizLive
- メタバースイベント企画・運営、空間構築 KIMULAND+
- 学会向けクラウドサービス・イベント運営 KIT-ON
- 半導体教育プラットフォーム提供 COGAKUSEE,GAKUSEE MI
- 製薬業界向けライティング・研修・コンサルティング
- 薬剤師向けスマートDI室の運営 AI-PHARMA
- eスポーツイベント企画・運営
- リアルタイム翻訳ツール Real Time Translator 代理店販売
- 自動プレゼンテーション作成ツール PresenMaker他、各種ソリューション提供、プラットフォーム運営
本 社:〒849-0933 佐賀県佐賀市卸本町6-1
支 店:札幌支店、東京支店、名古屋支店、大阪支店、福岡支店
代表者:代表取締役 木村 隆夫(きむら たかお)
設 立:2005年7月29日
URL :
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