ドラマ『わたプロ』特集 原作者 ジェーン・スーさんに学ぶオンナの心得
2014-10-31 eltha
私の体験とは別の展開がおもしろい―原作者 ジェーン・スー
女子会の延長線から生まれたストーリー
【ジェーン・スー】 まさか、こんなことが起こるとは(笑)。原作はファミレスで友だちとリストアップしたものが元になっているんですけど、それがドラマになるというのは本当に宝くじにでも当たったような気分です。友だちにはいつかご飯をごちそうしないと、私が峰打ちに合いそうな気がしていますけど(笑)。
――全101本というのは、ドラマ界でも革命的なことですよね。
【ジェーン】 すでに私の手からは離れていると思っているので、プレッシャーは全然ないのですが、(原作通り)101本撮ろうっていうのがすごいですよね(笑)。評判が良ければ続編…っていうのが常人の考えだと思うんですけど、ある種の“悪ノリ”をしてくれたのがすごく嬉しいですね。
――エッセイがストーリー展開されるのもおもしろいです。
【ジェーン】 そうですね。私や友だちの経験とはまったく別の展開になっていたりするので楽しいです。言っていることはまさに“101の理由”の中のひとつなんですけど、台本を読んでいると、「こんなバージョン違いもあるんだ!」っていう発見もあったりして。
――収録現場もご覧になったそうですが。
【ジェーン】 11話のエピソードで、小島聖さんが彼氏にいろんな資格を取らせようとするシーンだったんですが、自分も身に覚えのあることだったので思ったより見ていて辛かったです(笑)。あと、まだ台本しか読んでいないんですが、市川実和子さんが主演される1話に登場する架空のスナックが魅力だなと思ったり、平山あやさん主演の2話の「すべて、彼の好みに合わせている」はとても切なかったですね。
やっぱり結婚は早い方が良い!?
【ジェーン】 まだ映像は観ていないんですけど、鈴木砂羽さんが初監督される8話の中の「車、ゲーム、スポーツなど彼の趣味の領域に詳しすぎる」っていうエピソードは相当おもしろくなりそうです。
――ジェーンさん自身、101の理由の中で特に当てはまることって何なのでしょう?
【ジェーン】 出版した時に開催した読書会では、101個目の「病めるときも健やかなるときも、バカ笑いができる女友だちに囲まれている」が回答として一番多かったんですが、私もそうですね。女友だちがセーフティーネットとして機能している限り、完全な寂しさや孤独感っていうのはないので。読書会では、「まだ本気出してないだけで、本気出せばどうにかなると思っている」や「友だちから『とても結婚願望があるように見えない』と言われる。あなたが」も反応が大きかったですね。
――うぅ、なんだか私も耳が痛いです(笑)
【ジェーン】 歳をとるほど増していくのは、「独身の楽しさが半減するぐらいなら、結婚しない方がマシと思っている」でしょうか。でもそこで、「独身を決め込むジェーン・スーさん」みたいなことを書かれると赤字を入れたくなりますけど(笑)。歳を重ねると誰かと人生を歩むことの“大変さ”の方が先行していってしまうので、やっぱり結婚は早い方が良いと思います。
――このドラマは、男女で受け止め方も異なりそうですね。どんな風に観てほしいですか?
【ジェーン】 女性には、ある種の幽体離脱体験というか、私と一緒に“笑えるけど痛い”経験をしましょうと(笑)。男性には、自分たちはこだわっているかもしれないけど、女側はそんなに気にしていないよ(笑)、みたいな部分に気づいてもらえると嬉しいです。
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