【インタビュー】高橋メアリージュン 私が本当に伝えたかったこと
2018-03-17 eltha
15歳からモデルとして活躍し、女優としても注目を集める高橋メアリージュンさん。そんな高橋さんが、これまでの人生を赤裸々に綴った初の著書「Difficult? Yes. Impossible? …NO. わたしの『不幸』がひとつ欠けたとして」を出版。借金生活や過去のがん告白など、衝撃的な内容ばかりがクローズアップされる中、彼女がこの本を通じて、本当に伝えたかったこととは――?
最初から、本を出すならエッセイと決めていた
――今回、この本を書こうと思われたきっかけから教えていただけますか。
【高橋メアリージュン】 5年前、潰瘍性大腸炎という病気になった後くらいから『いつか本を書いて、この病気のことを広く知ってもらえたらいいな』という思いがずっとあったんです。今年でちょうど30歳になるし、デビュー15周年という節目が重なることもあって、このタイミングで実現できたらと思っていたところに、偶然、出版社さんから「本を出しませんか?」というお話をいただいて。片思いだと思っていた彼から告白されて、両思いになれた。まさに、そんな気持ちでした。
【高橋メアリージュン】 5年前、潰瘍性大腸炎という病気になった後くらいから『いつか本を書いて、この病気のことを広く知ってもらえたらいいな』という思いがずっとあったんです。今年でちょうど30歳になるし、デビュー15周年という節目が重なることもあって、このタイミングで実現できたらと思っていたところに、偶然、出版社さんから「本を出しませんか?」というお話をいただいて。片思いだと思っていた彼から告白されて、両思いになれた。まさに、そんな気持ちでした。
【高橋メアリージュン】 はい。ただ、内容については、すべて決めこんでいたわけではなくて。書きながら「こんなこともあったな」って、記憶の引き出しをひとつひとつ開けていった感じです。昔、歌手になりたくて、歌詞やポエムを書いていたこともあるくらい、文章を書くのは好きだし、人見知りの私にとっては、話すより文章にするほうが、自分の気持ちを出しやすいんですよね。書いてみて、「自分はこんなふうに考えていたんだ」って、気づいたこともたくさんありました。
――本を出されることについて、ご家族の反応は?
【高橋メアリージュン】 家族には、出すことが決まってから「本を書くことになりました」とだけ、報告したんですが、父からは「えー! あのお姉ちゃんが本出せんねやー」「信じられへんなー」みたいな反応が返ってきました。母は、いつもそうなんですけど、「おめでとう」みたいな気楽な感じでしたね。
【高橋メアリージュン】 家族には、出すことが決まってから「本を書くことになりました」とだけ、報告したんですが、父からは「えー! あのお姉ちゃんが本出せんねやー」「信じられへんなー」みたいな反応が返ってきました。母は、いつもそうなんですけど、「おめでとう」みたいな気楽な感じでしたね。
――中学生のときにご家業が倒産して生活が一変したことや、そのときの借金を未だに返済し続けていることなども、包み隠さず綴っていらっしゃいますが、芸能界でお仕事されている妹の高橋ユウさんや、プロサッカー選手として活躍されている弟の高橋祐治さんから、難色を示されたりはしませんでしたか?
【高橋メアリージュン】 はい、まったく。妹は驚きながらも「楽しみー!」って言ってくれましたし、ふだん「高橋メアリージュンの弟としてではなくサッカーの実力で有名になりたいから、SNSとかで自分がサッカー選手であることをあまり書かないでほしい」って言っている弟も、この本に関しては全面的に応援してくれました。もうひとりの、一般人の弟も含めて、兄弟に対してはいいやつ達だなーって、ことあるごとに実感しますね。
【高橋メアリージュン】 はい、まったく。妹は驚きながらも「楽しみー!」って言ってくれましたし、ふだん「高橋メアリージュンの弟としてではなくサッカーの実力で有名になりたいから、SNSとかで自分がサッカー選手であることをあまり書かないでほしい」って言っている弟も、この本に関しては全面的に応援してくれました。もうひとりの、一般人の弟も含めて、兄弟に対してはいいやつ達だなーって、ことあるごとに実感しますね。
この本を通じて、生きる希望を見い出してもらえたら…
『Difficult? Yes. Impossible? …NO.わたしの「不幸」がひとつ欠けたとして』より
――書くことを迷われたり、ためらわれたエピソードはありましたか?
【高橋メアリージュン】 亡くなった初恋の彼のことですね…。そのことがあったからこそ、彼の分まで「生」を大切にしたいと思うようになりましたし、その思いは演技にも活かされているんですが、彼のご家族のこともありますから、どこまで、どんなふうに書いたらいいか、最後まですごく迷いました。
【高橋メアリージュン】 亡くなった初恋の彼のことですね…。そのことがあったからこそ、彼の分まで「生」を大切にしたいと思うようになりましたし、その思いは演技にも活かされているんですが、彼のご家族のこともありますから、どこまで、どんなふうに書いたらいいか、最後まですごく迷いました。
――こうしてお話していても、高橋さんのまっすぐな思いが伝わってきます。一方では、借金生活や病気の告白について、心無いことを言う人も必ずいると思うんです…。
【高橋メアリージュン】 こういう本を出すことで、いろいろ言われるのは覚悟の上というか、仕方のないことだと思うんです。たとえネガティブな意見であっても、話題にしてくれる人が多ければ多いほど、たくさんの方にこの本のことを知っていただける。その結果、子宮頸がんの検診を受ける人が増えたり、ひとりでも心が救われたと思ってくださる方がいたのなら、私はそれでいいと思っています。
【高橋メアリージュン】 こういう本を出すことで、いろいろ言われるのは覚悟の上というか、仕方のないことだと思うんです。たとえネガティブな意見であっても、話題にしてくれる人が多ければ多いほど、たくさんの方にこの本のことを知っていただける。その結果、子宮頸がんの検診を受ける人が増えたり、ひとりでも心が救われたと思ってくださる方がいたのなら、私はそれでいいと思っています。