発達障害・知的障害の“ぽんちゃん”が教えてくれた“普通”の幸せとは
2020-04-23 eltha
同じ悩みを持つママたちへ 自身の経験がヒントや息抜きになるよう発信
【吉田可奈】発達障害、知的障害の子供が一定数いる中、グレーゾーンの子もたくさんいます。その子たちのママが、自分の子を見て、周りと違うと気づいたときの不安は、計り知れないものだと思います。私もその経験をしたからこそ、その経験をつづり、少しでも参考にしてもらえたらと思い、連載を始めました。
――ご家族構成は?
【吉田可奈】大黒柱であるママの私、中1の娘・みいちゃんと、特別支援学校の4年生となるぽんちゃん、大きめの雑種の猫・ででまるです。
【吉田可奈】とにかく元気で人懐っこくて、本当にかわいいです。言葉はありませんが、ジェスチャーで思いきり愛を伝えてくれます。地域の人たちからも愛されていて、「ぽんちゃん!」と声をかけてもらうことも多いですね。いつもニコニコしているので、ほぼ泣くことはありません。
――ぽんちゃんの明るさは漫画の中からも伝わってきます。今ぽんちゃんが夢中になっていることはありますか?
【吉田可奈】ぽんちゃんはずっと、車と電車が大好きです。最近になってやっと本にも興味を持ち出し、電車図鑑などをじっと見てくれるようになりました。電車は目の前にあると大興奮! 車掌さんのジェスチャーをして遊んでいます。一番前の車両で運転席を観るのが大好きで、駅員さんにいつも乗車記念カードをもらって喜んでいます。
【吉田可奈】みいちゃんは、すごくしっかりしています。冷静で、「B型!」という感じですが、おちゃらけた一面もあり、ノリもいいです。まさに“冷静と情熱のあいだ”という感じでしょうか。ぽんちゃんの世話を本当によく見てくれています。
――頼もしいですね。吉田さんにとって、みいちゃんはどんな存在ですか?
【吉田可奈】頼りになるところもあり、友だちのような存在です。中学生となった今は、一緒にコイバナをしたり、洋服を買いに行ったりして、同じ女子として毎日を楽しんでいます。
――ぽんちゃんにとってのみいちゃんは、どんなお姉さんですか?
【吉田可奈】最愛のお姉ちゃんですね。毎日「みーちゃん!」と呼んで探していますし、みいちゃんが修学旅行でいないときは「みーちゃーーーん!!」と叫んで、みいちゃんのベッドで泣いていました。遊んでくれるみいちゃんは、とっても大事な存在です。
PROFILE/吉田可奈
80年生まれ。CDショップのバイヤーを経て、出版社に入社、その後独立しフリーライターに。音楽雑誌やファッション雑誌などなどで執筆を手がける。23歳で結婚し娘と息子を授かるも、29歳で離婚。長男に発達障害、そして知的障害があることがわかる。著書『シングルマザー、家を買う』『うちの子、へん? 発達障害・知的障害の子と生きる』
■Twitter(@knysd1980)