「11年付き合った彼氏が若い女と浮気…」、別れを決断したアラサー女子の英断にSNSで反響
2021-04-28 eltha
「めちゃ共感」「一気読みした」とハマるファンが続出している漫画『11年後、私たちは』(comicoで連載中)。11年付き合った彼氏に浮気をされ、手痛い失恋をした主人公が少しずつ前に進んでいく様子が、全50話にわたり丁寧に描かれている。アラサー女性の共感エピソードがふんだんに盛り込まれている物語の作者は、韓国の漫画家・イゼイさん。「自身の経験も反映した」という本作の描かれた背景や作品への思いを聞いた。
「誰にも当てはまる」アラサーの恋愛ストーリーに共感の声
――タイトルにある「11年」にはどんな意味があるのでしょうか?
イゼイさん作品では主人公の千鶴と優が11年間という長い恋愛をしました。「11年」の理由は、10年では少し重みが足りないと感じたから。10年より少し長くすることで、リアルな重みを表現したかったんです。
――長い恋愛を経験した男女の気持ちがとてもリアルに伝わってきます。
イゼイさん実は、話の構想のもとになったのは私自身の経験です。だからこそ気持ちがリアルに描けたのかもしれません。私の実体験はもっと長く、13年でしたが(笑)。
――千鶴の恋人だった「優」について描く際に意識した点は?
イゼイさん優は、「長年付き合った彼女がいるのに、若い女性にフラフラと流れてしまう」というように、一般的によく聞くような情けない彼氏として描くようにしました。ダメな男性のエピソードに「あるある!」と共感してもらえるだろうと考えました。
――情けないけれど、気持ちがわからないでもない。浮気相手も“完全悪”というキャラクターではありません。
イゼイさん優に限らず、人が誰しも持っている「二面性」を意識してキャラクターを設定しました。人間は単純ではないので、たとえ悪く見える人でも別の方向から見てみると理解できる部分があったりするものです。そういう部分に、読む人がリアリティを感じ、共感をしてくれるのではないかと思ったんです。
――登場人物みんなが人間味に溢れていて、それぞれが悩みを抱えています。
イゼイさん千鶴から優を奪ってしまう立場の結衣、そして千鶴の会社で一緒に働く女上司も、描くときに意識したのはやはり表と裏の両面を描くことでした。ただし、荻野課長に関しては、例外的に表裏のないキャラクターになってしまいました(笑)。
イゼイさん作品では主人公の千鶴と優が11年間という長い恋愛をしました。「11年」の理由は、10年では少し重みが足りないと感じたから。10年より少し長くすることで、リアルな重みを表現したかったんです。
――長い恋愛を経験した男女の気持ちがとてもリアルに伝わってきます。
イゼイさん実は、話の構想のもとになったのは私自身の経験です。だからこそ気持ちがリアルに描けたのかもしれません。私の実体験はもっと長く、13年でしたが(笑)。
――千鶴の恋人だった「優」について描く際に意識した点は?
イゼイさん優は、「長年付き合った彼女がいるのに、若い女性にフラフラと流れてしまう」というように、一般的によく聞くような情けない彼氏として描くようにしました。ダメな男性のエピソードに「あるある!」と共感してもらえるだろうと考えました。
――情けないけれど、気持ちがわからないでもない。浮気相手も“完全悪”というキャラクターではありません。
イゼイさん優に限らず、人が誰しも持っている「二面性」を意識してキャラクターを設定しました。人間は単純ではないので、たとえ悪く見える人でも別の方向から見てみると理解できる部分があったりするものです。そういう部分に、読む人がリアリティを感じ、共感をしてくれるのではないかと思ったんです。
――登場人物みんなが人間味に溢れていて、それぞれが悩みを抱えています。
イゼイさん千鶴から優を奪ってしまう立場の結衣、そして千鶴の会社で一緒に働く女上司も、描くときに意識したのはやはり表と裏の両面を描くことでした。ただし、荻野課長に関しては、例外的に表裏のないキャラクターになってしまいました(笑)。
処女作でいきなりデビュー、「エッセイの要素を描きたかった」
――この作品が漫画家としてのデビュー作だそうですね。
イゼイさん2016年11月から約1年間、漫画アプリ『comico(コミコ)』で連載をしましたが、作品を描いた時期は2015年です。ずっと漫画を描いてみたいと考えていて、練習のつもりで初めてチャレンジした作品でした。
――描いた作品をネットで公開したことで、デビューが決まったとか。
イゼイさんはい。日本と同じように、韓国でも漫画家デビューへの道は、出版社への持ち込みやSNS上での作品発信などがあります。私の場合は、漫画ポータルサイトの中にある、デビュー前の作品を発表できる「チャレンジコーナー」に作品をアップしていたことで、comicoの担当の方に声をかけていただきデビューすることができました。初めての作品で、まさか日本でデビューすることになるとは思ってもみませんでしたね。
――日本での反響はいかがですか?
イゼイさん大反響と聞いて信じられない気持ちです。日本の皆さまにたくさん読んでいただいたこと、愛情をたくさんいただいたこと、とても感謝しています。
――初の作品として、描こうと決めていたテーマはありますか?
イゼイさん普段から好きでよく読んでいた、エッセイの要素を取り入れた漫画にしようと考えていました。それまで漫画はもちろん、文章を書いて発表するようなことも経験がなかったので知識はまったくありませんでしたが、ひとりの視点から語られるエッセイが好きだったんです。
――次作として、千鶴の上司、荻野課長の前日譚が公開されました。
イゼイさん皆さんが気になっている、荻野課長の過去が明らかになります。千鶴が荻野課長の自宅を訪ねたとき、謎の人物が登場していたのですが、読者から「誰だったのか気になる」と声が上がっていたんです。じつはこのエピソード、私がうっかり続きを描くことを忘れていたんですよ(笑)。それを明らかにする内容なので、ぜひ読んで楽しんでいただけると嬉しいです。
(取材・文/渕上文恵)
イゼイさん2016年11月から約1年間、漫画アプリ『comico(コミコ)』で連載をしましたが、作品を描いた時期は2015年です。ずっと漫画を描いてみたいと考えていて、練習のつもりで初めてチャレンジした作品でした。
――描いた作品をネットで公開したことで、デビューが決まったとか。
イゼイさんはい。日本と同じように、韓国でも漫画家デビューへの道は、出版社への持ち込みやSNS上での作品発信などがあります。私の場合は、漫画ポータルサイトの中にある、デビュー前の作品を発表できる「チャレンジコーナー」に作品をアップしていたことで、comicoの担当の方に声をかけていただきデビューすることができました。初めての作品で、まさか日本でデビューすることになるとは思ってもみませんでしたね。
――日本での反響はいかがですか?
イゼイさん大反響と聞いて信じられない気持ちです。日本の皆さまにたくさん読んでいただいたこと、愛情をたくさんいただいたこと、とても感謝しています。
――初の作品として、描こうと決めていたテーマはありますか?
イゼイさん普段から好きでよく読んでいた、エッセイの要素を取り入れた漫画にしようと考えていました。それまで漫画はもちろん、文章を書いて発表するようなことも経験がなかったので知識はまったくありませんでしたが、ひとりの視点から語られるエッセイが好きだったんです。
――次作として、千鶴の上司、荻野課長の前日譚が公開されました。
イゼイさん皆さんが気になっている、荻野課長の過去が明らかになります。千鶴が荻野課長の自宅を訪ねたとき、謎の人物が登場していたのですが、読者から「誰だったのか気になる」と声が上がっていたんです。じつはこのエピソード、私がうっかり続きを描くことを忘れていたんですよ(笑)。それを明らかにする内容なので、ぜひ読んで楽しんでいただけると嬉しいです。
(取材・文/渕上文恵)
『11年後、私たちは』(C)イゼイ/Wisdomhouse