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コロナ禍で失業した元“夜の男” 曲げわっぱ弁当作りが「人生の励み」になった理由

 コロナ禍で仕事を失った、元“東京の夜の男”が毎日作るお弁当の投稿が、ツイッターで注目を集めている。投稿者の鍵屋のごちそう(@kms_table)さんは昨年5月、お弁当作りを始め、内容をツイッターに投稿。彩り豊かに、さまざまなメニューが見事に詰められた曲げわっぱ弁当に[[CLASS>fontBold">「これは喰いたい、元気を貰えそう」「早弁したくなる」などの賞賛の声が上がった。同氏がお弁当作りを始めた理由や、「お弁当」に対するこだわり、思い、さらにSNSの反応について話を聞いた。

自分の店をやろうとお金を貯めていた矢先にコロナ禍が直撃「人生楽じゃない」

――そもそも、お弁当を作るようになったのはどのようなきっかけだったのですか?
鍵屋のごちそう実は私、こう見えて昨年5月まで東京の夜の男だったのです(笑)。水商売だったので、コロナ禍により真っ先に職を失ってしまいました。とは言っても、食べていかなければならないので、知人の紹介で現場仕事を始めました。昼食はその時々の現場で食べますので、必要に迫られてお弁当を作り始めた次第です。

――ツイッターに「コロナの影響で失業」「50を過ぎて人生初めての現場仕事アルバイト」と書かれたのはそういった事情があったのですね。同じくプロフィールに「人生楽じゃない」と記載されていたのも印象的でした。
鍵屋のごちそう水商売をやっていたのは、自分で店を始める資金を貯めるためでした。子育ても終わり、これまでのようにガツガツと仕事をするのではなく、好きな料理を作り、ゆっくりとした生活を送ろうと考えていた矢先の新型コロナウィルスの蔓延…。これまでの人生で多くの失敗を繰り返してきましたが、全て自分の責任と割り切って前を向いてきましたが、まさか疫病で遠回りを強いられるとは…、人生楽じゃないですよね(笑)。

――苦境のなか、毎日お弁当を作ることは、精神的にも肉体的にもとても大変だと思います。
鍵屋のごちそうそうですね。でも現実的にお弁当を作らねば昼食を食べられない、というのが毎日作り続ける一番の理由です(笑)。加えて、SNSに写真をアップして反響をいただけるのが、うれしく原動力になっています。

――SNSで多くの人から反響がありました。
鍵屋のごちそうSNSを始めるまで、こんなおじさんのお弁当に大勢の方が反応してくれるとは思ってもみなかったので驚いています(笑)。「美味しそう!」などのフォロワーさんからのお声は本当に嬉しいです。

多彩なメニュー、彩り豊かな詰め方はホテルマンとしての経験が活きる

――毎日さまざまな種類のお弁当を作られていますが、料理は以前からやられていたのですか?
鍵屋のごちそう私は元々ホテルマンをしておりました。その後、個人で飲食のコンサルをしていた関係で、メニュー開発などをしていました。料理はやっていたのですが、お弁当は全く初めての挑戦でした。

―お弁当作りが初めてとは思えない、食欲をそそる彩りで、メニューも実に豊富です。
鍵屋のごちそうホテルマンとして社会に出ましたので、フレンチやイタリアン、中華に和食とさまざまな料理の調理方法や盛り付けを見てきました。なので、シェフに付いて修行したわけではないですが、アイデアの引き出しだけは人より多いのかなと思います。

――確かに、鮭などの焼き魚を上品に詰めたものから、アメリカンドックを丸ごと一本入れた大胆な発想のものまで、引き出しは多彩ですね。
鍵屋のごちそうアメリカンドックを丸ごと一本入れた弁当は、自分のなかでも印象深いです(笑)。普段好んでアメリカンドックを食べないのですが、発表した後「アメリカンドックが食べたくなりました! すぐコンビニへ行ってきます」や「こんど真似してみます」などの声をいただき、「世間にこんなにアメリカンドックファンがいるのか」とびっくりしました(大笑)。ただ個人的には毎日食べるものなので、「鮭弁当」や「鯖弁当」の方が落ち着きますし、満足度が高いです。
――メニュー選びや詰め方など、お弁当を作る際のこだわりございますか?
鍵屋のごちそう自分のために、自分一人分のお弁当を作っているだけなので、基本こだわりはないんです。しいてあげるとすれば、メニューは自分が好きな食材を好きな味付けで考え、自分が好きな器(曲げわっぱ)に、自分が満足する見た目で盛り付けるということ。完全に自己満足の世界ですね(笑)。

――自己満足の世界といいつつ、多くの人がその投稿を楽しみにしています。お弁当を作り発表する生活は、ご自身にどのような影響を与えていますか?
鍵屋のごちそう先ほども話しましたが、ここまでフォロワーさんに恵まれたことは、予想しておらず、本当に人生の励みになっています。この場を借りて御礼申し上げます。ありがとうございます! お弁当を作り発表し、多くの方がそれに反応してくれる生活にプレッシャーを感じていますが(大笑)、これからも作り続けていきたいと思います。

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