女性の医療脱毛への意識に変化か、20代での経験者が半数超え「コンプレックス」より「時短」へ
2022-04-19 eltha
20代で施術デビュー「毛があることがストレスになる」
施術をしようと思ったきっかけは「身だしなみのひとつとして」という回答が53.4%と最も多く、次にセルフケアが面倒などの理由から「時短のため」と答えた人が40.9%となった。
施術を受けた感想は「毛がある=毛の処理をするというストレスが減った」(30代・愛媛県)、「セルフケアをほとんどしなくて良くなったことと、シェーバーで乾燥して鱗肌になっていたのが改善された」(30代・大阪府)、「セルフ処理をしなくても良くなり、毎日のスキンケアがとても楽」(20代・東京都)といったもので、施術を受けた人の84.1%が「よかった」「まあよかった」と満足度の高い結果となった。
上記の回答から、服装や頭髪を整えるのにも近い「身だしなみ」(=美意識、マナー、清潔感など)として脱毛を位置づける人が多く、施術を受ける前からなんらかの方法で体毛の処理をしていたことが伺える。
ただし体毛を処理しなくても清潔を保つことはできる。注目したいのは「体毛を意識し始めた年代」として中学生が最も多く45.8%、ついで小学生が23.9%と思春期に重なっていることだ。
コンプレックス抱きやすい思春期を機に体毛を意識「人より毛深いかも…」
こうした思春期の苦い経験に加え、自身も施術を受けて満足していることから、脱毛サービスを経験した女性が親世代となり、積極的に子どもに勧める形での「脱毛サービスの低年齢化」が促進することが予想される。
アンケートには「自己処理よりもはるかにキレイだし、脇くらいならかなり安く通えるので子どもにも勧めたい」(30代・埼玉県)といった回答や、すでに「親に勧められて施術を受けた」(20代・東京都)という人もいた。
脱毛機器や施術の進化で、近年は子どもの肌に安心・安全をうたった「キッズ脱毛」「ジュニア脱毛」といったサービスも増えている。ただし多くのクリニックでは、ホルモンバランスが安定してくる16歳以上からの推奨しているのが現状だ。
懸念点も払しょく傾向? 脱毛クリニックに対する意識に変化の流れか
もう一つの懸念点「勧誘」についても「通うたび勧誘されて面倒だった」という声も一部あったが、近年は利用する前段階として「勧誘なし」を宣言するクリニックも増えているように感じる。
各社の企業努力に加え、CMや宣伝で人気タレントを起用していることもポジティブなイメージに繋がり、脱毛サロンや医療脱毛への心理的ハードルを下げている。
昨今、脱毛のニーズは多様化しており、今や男性専門の脱毛クリニックは珍しくなくなった。こちらも若い男性の美意識の高まり(=身だしなみ)から若年齢の利用者が増えているという。
また老後を見据えたミドル世代の「介護脱毛」のニーズも高まっている。これは介護する側の負担にならないようにあらかじめデリケートゾーンを脱毛しておくもので、広い意味での「身だしなみ」に含まれると言えるだろう。
思春期に募らせやすいコンプレックスを超えて、今や脱毛はあらゆる世代と性別において「身だしなみ」の価値観として定着しつつあるようだ。
【調査概要】
調査時期:2022年3月15日(火)〜3月22日(火)
調査対象:回答者全体1396名(うち、「脱毛サロンや医療脱毛の施術経験あり」577名、自社アンケートパネル【オリコン・モニターリサーチ】会員10代、20代、30代、40代、50代の女性)
調査地域:全国
調査方法:インターネット調査
調査機関:オリコン・モニターリサーチ
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