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現役美容部員の格言に“顔面迷子”アラフォーも感動、“世間の目”からの防具だったメイクが毎日を楽しむための武器に

2022-07-18 eltha

 気づけば5年以上メイクを変えておらず、“顔面迷子”状態だったアラフォー漫画家・吉川景都さん。そんな彼女が、友人の現役美容部員のパンダさんに聞いたメイク術を漫画にしてTwitterに投稿したところ、70万を超すいいねが。漫画を1冊にまとめた『メイクがなんとなく変なので、友達の美容部員にコツを全部聞いてみた』(ダイヤモンド社)は、4月の発売から現在までに6刷と各方面で反響を呼んでいる。数あるメイク本との違いと、メイク難民を虜にした秘密とは?

“プロだからキレイ”なわけじゃない「眉毛を変えたら本当に変わって、感動しました」

 もともとコスメやメイクは好きだった吉川さんだが、気づけば5年以上同じメイク。学生の頃に覚えた「とりあえず盛るためのメイク」が年齢的に合わなくなり、「なんとなく変…」と違和感を持つようになったそう。そんな彼女の前に現れたのが、小学校からの幼なじみで美容部員のBAパンダさんだ。

 “パンダさんがきれいなのは、プロだから当たり前”と思っていた吉川さんは、それまでメイクの相談をしなかったと言う。しかし、BAパンダさんの「アイテムを使う理由とちょっとしたコツを知れば解決する!」という言葉を聞き、メイクを習ってみることに。
「まず眉毛を変えたら、その場で本当に雰囲気が変わって驚いた&感動したんです。これはぜひみんなにこの経験を伝えたい!と思って漫画にしました」(吉川さん・以下同)

 自身の感動を漫画にし、Twitterへ投稿すると、読者から大きな反響が。吉川さんと同じように“眉毛は自分の生え方にそって描くもの”だと思っていた読者から「漫画を読みながら平行にしてみたら変わった!」という声が届くなど、共感の声が相次いだ。中高生の娘さんと一緒に読んでいるお母さんからもコメントが届き、幅広い反響に吉川さんも嬉しく思ったそう。

 眉に始まり、アイメイク、ベースメイク、そしてチークやリップまで、漫画では、いまさら聞けない…でもメイクで気になるパーツを網羅。おすすめの商品写真や詳細なアドバイスを入れ込み構成されているのも特徴だ。読者と同じ目線の吉川さんの素朴な疑問と、BAパンダさんの的確なアドバイスが、漫画にすることで分かりやすく、また楽しく読めるのも特徴だ。
「パンダさんの言っていることを、間違いなく漫画内に入れ込むのはもちろんですが、読んだ時にクスッと笑えるようにとか、その都度4ページなり6ページなりの中でオチがつく、またそのオチがワンパターンにならないように気をつけて描きました」

目から鱗なパンダさんの名言「洗ってないチップはしゃもじ」

 アイシャドウを塗る位置をレクチャーする項目では、「どこまで塗ったらいいかわからない」という吉川さんの悩みに、パンダさんが、『いつも心にガイ骨を』とアドバイス。目の周りを触って骨格を意識し、眼球のあるところまでがアイホールということ。そこにベースカラーを塗り、目尻側はふんわりぼかして、目頭側はぼかさないと具体的にレクチャーをする。どこが出っ張っていて、どこがへこんでいるかを意識するためにも、『いつも心にガイ骨を』なのである。
BAパンダさんの神格言「いつも心にガイコツを」

BAパンダさんの神格言「いつも心にガイコツを」

 具体的でありながら、心に刺さるおもしろワードで解説してくれるのも魅力の一つ。他にも、『ベースメイクは地層』、『ビューラーは自転車』など、分かりやすく知識を知ることができるのだ。

 そんな数々のメイク格言の中で、吉川さんが一番心に刺さった言葉は『洗ってないチップはしゃもじ』だそう。
「でっかいしゃもじで大量にアイカラーをのせようとしている自分がハッキリと脳裏に浮かんで、『そりゃだめだわ!』と思えました……(笑)」

 「神アイテムより使い方」。これがBAパンダさんのメイク術の結論である。口コミサイトで絶賛される神コスメでも、合うか合わないかは人それぞれで、高い化粧品を買うよりも、ちょっとした使い方のコツを知る方が何倍も効果があるのだそうだ。

“めんどくさい”から“楽しい”に「すっぴんのコンプレックスが、前向きな気持ちに変化」

 BAパンダさんに聞くまで、長年メイクのやり方を変えなかった吉川さんは「学ぶ機会がなかった」のが原因だと振り返る。
「もともと全然できていないわけではないので“ものすごく変”じゃないし、実際自分も自分のことをどちらかといえば“まあまあできてるほう”だと思っていたのもありました。改めて一から勉強する機会を逃していたんだと思います」

 実際に、本のレビューには「年は取ったけどメイクのやり方が分かっていなかったので勉強になった」「メイクに前向きになれる」「毎日の自分のルーティンが覆った!」と高評価が相次ぐ。著者の吉川さんも、メイクが『めんどくさい』から『楽しい』に変わったと明言している。
「毎日同じやり方だと“めんどうだな”と思うのですが、パンダさんと話をしていくなかで、『その日どこに行きたいからどういうメイクをしたいのか』を考えると行程自体が少しずつ変わるので、そこがもっとも“楽しい”になりました」

 これまでキラキラした美容部員のいるデパートのコスメカウンターに行くのが怖かった吉川さんだが、BAパンダさんのレクチャー後は気持ちが変化。「ランキングに載っていたから」「なんとなく良さそうだから」と漠然と訪れるのではなく、どこを改善したいかを具体的に相談できるようになったとのことで、最終的に想定していた物と違う商品を買っても、納得できるようになったそう。

 さらに、“すっぴん”へのコンプレックスも明確に変化。
「外出する時のメイクは単に“世間の目からの防具”の側面も強かったですが、『こうなりたい』というイメージや気持ちに沿ってのメイクは『毎日を楽しむための武器』のひとつになった気がします」

 流行りのメイク術や高い化粧品を買うのではなく、自分を知り、メイク道具の正しい使い方を知るだけで、毎日が劇的に変化。「パンダさんからメイクを教わって、日々に小さな楽しみが生まれた」と語る吉川さんのように、メイクの魔法は誰でも自分でかけられるものなのだ。

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