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ダレノガレ明美、会社設立で得た“キャラ”からの解放「10年経ってようやく等身大でいられるように」

2022-10-20 eltha

ダレノガレ明美

 今年で芸能界デビュー10周年となるダレノガレ明美。当初は毒舌キャラ、ヒール役として数多くのバラエティ番組に出演し、バッシングやフェイクニュースの標的とされることもあったが、周りに迎合することなく、強く自分らしく生きる姿を支持する女性ファンは年々増えている印象だ。SNSの総フォロワー数は350万を超え、プロデュースブランド『CAROME.』『CAROME.Skin』も、短命に終わるケースが多い中で順調に成長。いまや「モデル」「タレント」「社長」の顔を併せ持ち、芸能界と会社経営の2軸で輝く彼女の“依存しない生き方”に迫った。

自ら“ヒール役”買って出ていたデビュー当初、批判も受容「好感度なんていらない」

──デビュー当初はかなりのペースでバラエティ番組に出演されていた印象がありますが、振り返っていかがですか。

ダレノガレ明美初期はバラエティでの言動が結構叩かれましたね(笑)。だけど、今は何をしても言われる時代。プラスのことはわざわざ書かないけど、マイナスなことはクローズアップされる。だから何も私についてSNS等にコメントが出ない時は、逆に「私、今日ちゃんと仕事してたかな?」って心配になりますね。

──ヒール役は“仕事”だった?

ダレノガレ明美「これが私のポジションなんだ」って腹をくくってました。入れ替わりの激しいバラエティではずっと同じキャラクターでは飽きられてしまうので、ヒールキャラ、ぶっちゃけキャラ、毒舌キャラと自分の中から小出しにしながら、その場その場で必要とされるキャラをやろうというスタンスでいました。
──ダレノガレさんの場合、その多くが“好感度”とは真逆なキャラだったと思います。求められるイメージとご自身のギャップに葛藤はなかったですか?

ダレノガレ明美私は、むしろみんながやりたがらない仕事にやりがいを感じるほうなんです。デビュー前に歯科助手をしてたときも、みんながやらないお掃除を率先してやってみたら楽しくてハマっちゃって。最初から「この仕事はイヤ」って避けるよりも、とりあえずやってみたら面白くなったり、好きになったりすることって結構あるんですよね。

──タレントなら誰しも好感度は欲しいところ。そこをあえて狙わなかったのはなぜですか?

ダレノガレ明美好感度なんていらないです。むしろ高いほうが怖いですよ。世間の意見ってちょっとしたことでひっくり返りますから。逆に私は「怖い」とか「雑」みたいなマイナスな先入観で来られることが多いので、初対面で挨拶しただけで「意外といい子」とか、靴を揃えただけで「しっかりしてる」とか、プラスに捉えてもらえて得もしています(笑)。

「すべての人に愛されなくてもいい」“強さ”の原点は高校時代のいじめ…得た教訓が糧に

──嫌われることを恐れない、その強さの原点はどこにあるのでしょうか?

ダレノガレ明美高校時代にいじめられたことがあったんです。きっかけは些細なことで、私が学級委員長だったときにクラスのある男の子が作業を手伝ってくれて。実はクラスのボス的な女の子が彼のことを好きだったんですね。その翌日から、「知ってたくせに」ってクラスの女の子全員から無視されました。

──どのように乗り越えたんですか?

ダレノガレ明美机がなくなったりもしたので、やっぱり辛かったし、気にしちゃう。でも、その時に親が「気にするな。その子達がどんなことを思おうが、自分は自分」「これで学校を辞めたら癖になる。気にしない癖を作りなさい」と勇気づけてくれたんです。それから私は学校に勉強しに行くんだ、遊びに行ってるんじゃない、と覚悟を決めて、何があっても絶対毎日行っていました。
――それが、今のダレノガレさんの仕事に対するプロ意識にも繋がっているのですね。

ダレノガレ明美そうですね。あと、いじめられている私を見て、違うクラスの子がお昼や下校に誘ってくれたり、ボスの子が休んだ日には他の子が話しかけてくれたりして、「私って一人じゃないんだな。分かってくれる子は分かってくれるんだな」と思いました。それからバイトがすごく好きだったので、学校終わったらすぐにバイトに行って、学校は1日の一部として捉えていました。クラスだけじゃない居場所があったのは大きかったですね。その経験もあって、世間のすべての人に愛されなくても周りの人がわかってくれればいいと考えるようになりました。

高校時代に決めていた“27歳で起業”を実現、依存しない生き方「結婚願望は2%くらい」

──そうして順調に歩んできたデビュー5年目に、会社を設立された理由を教えてください。

ダレノガレ明美起業は高校時代から決めていました。父が自営業だったこともあり、将来は私も人のためになる会社をやりたいと。数学の授業中、自習時間があって、起業の計画を立てたことを今でも覚えています。21歳で今の事務所に入るときも、「27歳で会社を作るので、それを許可してくれるなら契約します。それがだめなら、契約できません。ただ、そのためなら何をしてでも絶対に売れます」と主張しました。

──実際、プロデュースブランド『CAROME.』のコスメはSNSで話題を呼び、薬局やライフスタイルショップでも店頭に並ぶなど、人気を確立されている印象です。

ダレノガレ明美来月で5周年を迎える今年、リニューアルを迎えさらにパワーアップしています。元々絶対に落ちないアイライナーが欲しいと思い立ち上げたブランドで、取扱い店舗は約600店舗からスタートしましたが、今では約8500店舗(※)まで拡大しました。メイクって、女性にとっていつでも味方でいてほしいアイテムだと思うんです。少しでも自分を愛するためのお手伝いが出来るアイテムが『CAROME.』であってほしい!そんな気持ちで作っています。
(※)対象:CAROME.リキッドアイライナーブラック
――昨年にはスキンケアライン『CAROME.Skin』もローンチされました。

ダレノガレ明美もともと私は肌が弱くて、友達にも肌トラブルに悩んでいる子がいるので、誰でも安心して使えるプロダクトを作りたかったんです。サンプルを山ほど作って、どんなに忙しくても自分で試して。それで肌荒れしたときには「これをファンのみんなに届ける前でよかった」とむしろホッとしていました。

──『CAROME.Skin』の方では韓国にある工場と直接交渉ができるようにと、最近ではお忙しい合間を縫って韓国語も勉強されているそうですが、商品開発はどのようにされているんですか?

ダレノガレ明美『CAROME.』も『CAROME.Skin』も、ファンとのコミュニケーションが一番のヒントになりますね。コスメだけでなく恋愛のことなど、現代の女の子が何を考えてるのか、どんなことに悩んでいるのかをたくさん聞いて、商品に反映させています。それもあってか、ファンが口コミで広げてくれることも多くて、ブランドが順調なのは全てファンのみんなのおかげです。
──芸能界と会社、2つの居場所を持ってよかったと思うことは?

ダレノガレ明美芸能の仕事はどうしても波があるので、出場所がない時は落ち込んじゃう。でも会社を持ったことで、芸能のほうで時間が空いても「今は会社を成長させるチャンスだ!」と心に余裕を持てるようになりました。忙しくはなったけど、一方で何かあっても、私にはもう1個あるという自信に繋がっていますね。

──最近はバラエティでも肩の力が抜けている印象ですが、今は“何キャラ”ですか?

ダレノガレ明美特にキャラ付けなく、“普通の32歳の女”(笑)。10年経ってようやく等身大のまま、バラエティにいられている感じがします。でもこの10年、ずっと楽しかったですね。バッシングがひどかった頃も、それはそれで懐かしいなって。私は過去を否定はしたくないんです。それってこれまで自分がやってきたことを否定することになるので。

──すべて高校時代に描いていた計画通り、人生が進んでいますか?

ダレノガレ明美「30歳までに結婚」だけを除いて…(笑)。それ以外はすべて実現していますね。これからの展望は、会社を継続させていくことがまず一番。結婚願望は2%くらいかな(笑)。結婚できなかったら、1人で生きていくのもあり。独身の友達と家をシェアして暮らすのもありだし、養子を迎えることも視野に入れています。いろんな選択肢を用意して、自分が一番納得する生き方をしたいですね。


(取材・文=児玉澄子)

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  • コスメブランド『CAROME.』『CAROME.Skin』をプロデュースしているダレノガレ明美
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ダレノガレ明美プロデュースブランド
CAROME.(カロミー)
CAROME.Skin(カロミースキン)

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