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「子ども作らないの?」の友人の直球すぎる問いに困惑、知らない間にできていた溝

2023-01-21 eltha

「子どもは作らないの?」何気ない質問も、当人にとっては地雷かもしれない

「子どもは作らないの?」何気ない質問も、当人にとっては地雷かもしれない

 会わない期間があっても、再会すると昔のように話せる友人関係は貴重なもの。しかし結婚したり子を持ったり、立場が変わるとそうとはいかないときもある。エッセイ漫画を発信する、にちゃんさん(@nichan_comi)も友人たちと話が合わなくなった経験をした一人で、既婚者の友人から「子ども作らないの?」「子ども苦手でも、自分の子なら、かわいいものだよ」と投げかけられた言葉にモヤモヤしたという。

いつの間にか集まりが”ママ友会”に「私はなんでここにいるんだろう」

友人たちと会う場所は自宅かファミレスがデフォルトに

友人たちと会う場所は自宅かファミレスがデフォルトに

 学生時代に仲良くしていた友人グループも、既婚者・子持ちの割合が増えてくる30代。結婚、独身、子を持つことを自由に選択できる世の中ではあるものの、”子を持つことは良い”という風潮はいまだ残る。「子ども作らないの?」と尋ねた友人も、深い意味で聞いてはいないだろうが、言われた側は引け目を感じる可能性もある。にちゃんさんのエッセイ漫画『私は子どもを産みたくない』には、子どもがいない女性の葛藤が描かれている。

「すべてではありませんが、この漫画は私の体験がベースになっています。子持ちが多い数人のグループだったのですが、会うと毎回お子さん同伴で、集まりがママ友会のようになってしまって…。子なしの私はなんでここにいるんだろう…という気持ちになり、結果、いったん距離を置くことにしました」

 「子ども作らないの?」という問いも、「実際に悪気なくこういうことを言われたという子なしの知り合いも何人かいる」とにちゃんさん。

「子どもを作ることが一般的という思考からの発言ではと思っています。なかには優越感に浸りたくて、マウントのような発言をする人もいるかもしれませんが、悪気なく言う人もいる。満たされてる人はそんな発言をするイメージがあまりないので、自分の現状に何かしらの不満があるのかなぁ…と思うようにしています」

少数派の肩身の狭さ「当たり前と思われるのはツラい」

 漫画では「一緒に遊ばせたいから」と、グループで会うときは子ども同伴が当たり前に。会う場所はファミレスか友人の自宅、世話慣れていないのに「遊んでもらいな〜」「ちょっと子ども見てて!」ということも起こる。話題も育児の話が中心で、子どものいない側が話を合わせる状況だった。

 「そんなにツラい思いをするなら、会わなければよいのでは?」と言えるかもしれないが、年を重ねるごとに疎遠になる人は多く、付き合いが長く仲の良いメンバーと関係が切れてしまうのは寂しすぎる。簡単には踏み切れない事情もあるのではないか。漫画には「遊んでもらいなって言われるのはイヤだなぁ」「この状況が当たり前でしょ、って感じになると距離を置きたくなる」「すごくわかる…誰も悪くないんだけどね」などと、共感のコメントが寄せられた。

 その場の”少数派”が肩身の狭い思いをする傾向にあり、独身が多い集まりに行くと立場が逆転するかもしれない。また50代以降など、年齢を重ねて社会的な立場が定まると、お互いが達観して物事を見られるようになることも。その境地に行きつくまで、友人関係を続けていくにはどんな歩み寄りが必要で、どのような心持ちでいるとよいか。

「大人だけで会えるときはそのようにしたり、お互いが楽しめるような会話を心がけたりすることで、うまく付き合っている人たちもいます。環境は違っても、価値観が近い場合は上手くいきやすいです。グサッとくる場面に出くわしても、周りを気にしすぎないことです。自分の欲求に素直に向き合う、SNSも程々にすることで、心の平穏を保てると私は思います」

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