【23年春夏のトレンドメイク】下まぶたの輝き・ボリュームを重視、キーワードは「センシュアルな色気」
2023-02-01 eltha
ロマンティックグリッツメイク
● 肌はハイライトを効果的に見せるために、ソフトマット肌に仕上げます。顔の中心をメインにトーンアップ効果のある下地を塗布し、リキッドファンデーションを重ねた後、ブラシでパウダーをのせます。
● チークはハイライト効果のある淡いピンクのカラーを黒目の下を起点に横広に広範囲にのせて色気と甘さを演出します。さらに、輝度の高いハイライトを鼻根部と鼻先、あご先に部分的にのせることで上質な立体感を演出。
● 眉はボリュームのある目もとに合わせて、軽やかさを出すために、マスカラで仕上げて毛並みを際立たせます。暖色系の眉マスカラで、眉頭は真上に、中間から眉尻にかけて放射状に毛流れを整えます。大きく毛が欠けている部分がある場合は、自眉に近い色のペンシルで1本1本描き足し、あえてすき間のある眉に仕上げます。眉頭の下から目頭のくぼみにかけて、ノーズシャドウを入れて立体感をプラス。
輝きセンシュアルメイク
● 品のあるツヤ肌に仕上げるために血色感と透明感を仕込みます。血色感をもたらすポイントは、ピンクの下地とレッド系の仕込みチーク。肌の奥から上気するような血色を与えることで、肌が明るく見え、透明感が生まれます。下地は顔全体に塗布した後、目まわりとほおに重ね付けします。下地を丁寧に仕込むことで、ファンデーションは薄く仕上げ、コンシーラーは目の下やシミの気になる部分に、フェイスパウダーはTゾーン・目まわり・小鼻部分にピンポイントにのせるだけ。軽さと程よいツヤが透明感のある肌を演出します。
● 眉は元の形を生かし、色の効果で軽やかさを演出します。穏やかなトーンで仕上げたメイクに合わせ、眉の下ラインをやや強調し立体感をつけて描くと、目もとのメリハリ感が引き立ちます。
メイクのキーワードは“軽やかさ”。各パーツを丁寧に仕上げた正統派なメイク表現が主流でした。目もとにポイントを置く傾向は継続して見られ、ファッションの輝きのある素材や、明るいカラーバリエーションに合わせて、メタリックやグリッター、パステルトーンなどのメイクで眼差しに華を添えていました。ヘアはファッションのカラー傾向と相性の良い黒髪が多く、テクスチャーはウェットな質感からシルキーな質感など、継続してツヤやまとまりを感じさせる傾向が強く打ち出されていました。
資生堂ビューティークリエーションセンターのヒアリングによると、世代ごとのメイクにも傾向の違いが見られました。
【下重心にボリュームを出したメイクアップ】
20〜30代を中心に、国内女性雑誌では、目より下にボリュームをおいたメイクアップ提案が多く登場。下まぶたを重視したアイメイクや、オーバーリップ、横広チークなどでほおの余白を埋めて、小顔に見せるテクニックが見られました。ヒアリング調査では、韓国コスメの人気継続に加えて、中国メイクの注目度がさらに高まっており、今季はあどけなさが漂う立体感のあるメイク表現が好まれています。
【軽さの中に品を感じるメイクアップ】
40〜50代を中心に、国内女性雑誌では、シェーディングやチークで余白をコントロールし、小顔に見せる提案が掲載されていました。また、色ムラのないツヤ肌やソフトな発色で仕上げた血色カラーで、大人の品を感じさせながらも軽やかな仕上がりのメイクアップが特徴として見られました。 ヒアリングでは、年齢とともに感じる目の下からほおにかけての間延び感を気にする方が多く、面長化を和らげるパーツメイクのニーズが高い傾向にありました。また、全体的に同系色でまとめられたナチュラルな印象を受けました。
監修者 資生堂ビューティークリエイションセンター
メイクやヘアの現在と未来を探る「ビューティートレンド研究」を1987年より行っている。世界のコレクション情報や、一般の方へのヒアリング、国内女性雑誌・SNSのビューティー傾向などを総合的に分析した上で、最新のメイクやヘアのトレンドを予測。
Webサイト:https://hma.shiseido.com/jp/?rt_pr=trm55