「ちょっと貸して!」少額のお金がエスカレート…“借りパク”常習犯の悪質ママ友を成敗、「しっかりと断っていれば…」後悔と反省も
2023-04-14 eltha
「絶対に返すから!」たびたび繰り返される貸し借りに“違和感”
千夏さん読者からは、「私だったら、貸したものがひとつでも返ってこなかったら縁を切る」というコメントがたくさん寄せられました。もちろん、みなさんの気持ちも分かりますが、なかなか同じコミュニティにいる人と、すぐに縁を切るのは勇気が必要で…。ただ今回の経験から、次にヤバいママ友と出会ったら、すぐに距離を置こうと思えました(笑)。
――エピソードを投稿しようと思ったいきさつは?
千夏さん娘が生まれて、今までの人生で出会ったことのなかった人と友だちになる機会が増えました。様々な価値観をもつ友だちができて、嬉しい反面、どうしても仲良くなれないママ友がいて悩みました。私の経験が、誰かに共感してもらえたら嬉しいなと思って、エピソードを投稿したんです。
――せっかく仲良くなれたのに、とんでもない人物だったのが“桜木さん”ですね。
千夏さん第一印象はとても穏やかで、仲良くなるのに時間はかかりませんでした。良いママ友ができて嬉しい、とすら思っていましたから…。
――ママ友同士のランチや買い物などの時、会計で「ちょっと貸して!」とねだられる。断りづらいこともあったのでしょうか。
千夏さんまず前提として、「まともな大人であれば、お金を借りたらすぐに返してくれるだろう」という気持ちがありました。新しい友だちが、自分と同じ基準で物事を考えているわけではない。常識は人によって違うことを、再認識させられました。
――その額が、1000円…2000円と増えていき、ついにブランドのバッグまで貸してしまいました。「もうちょっと借りたいな」とせがまれ、返してくれないまま…なんと質屋でそのバッグを見つけてしまいます。傷や汚れが同じで、店員に売り主の外見も確認したら桜木さんにそっくりだったと…。
千夏さん見つけた時は、全身の血の気が引きました。他人から借りたものを勝手に質屋に入れるなんて、想像もできませんでしたから。桜木さんが犯人だと確信した時は、悲しいというよりも、どう復讐してやろうかという気持ちの方が強かったです。
「しっかりと断っていれば…」後悔と“ママ友コミュニティ”での立ち振る舞い
千夏さん私は幼い頃に転校したんですけど、転校先で最初に話しかけてくる女の子とは、何だかんだトラブルが起きて、あまり仲良くなれませんでした(笑)。桜木さんとのトラブルを経て、今その頃のことを思い出すんです。桜木さんはきっと、寂しい人なのではないかな…と思います。他人との正しい関わり方を知らない人なのだと思います。
――桜木さんとのエピソードを今振り返って、「あの時こうしておけば…」と後悔することはありますか?
千夏さん強いて言えば、最初にファミレスでお金を貸した後、別のお店でも立て続けにお金を貸してしまったことです。そこで曖昧にせず、桜木さんのお願いをしっかりと断っていれば、彼女が私に付け入ることはなかったのかなと思います。
――ママ友は子どもの繋がりを軸にできるものなので、中には相性が合わない人もいると思います。だからといって、距離を取って子ども同士が離れるのも心苦しいですよね。うまく付き合うには、どんなことを心がけたらいいと思いますか。
千夏さん私は幸い、子どもが低年齢だったので、そこまで子ども同士の繋がりを気にせずに縁を切ることができました。でも、子どもが大きくなってできたママ友と相性が悪いようだったら、子どもの気持ちを尊重しながらも、ある程度お付き合いをしていくしかないのかな…と思います。子ども同士の関係次第では、すぐ縁を切ると思います。
【作品紹介】
『寸借ママ友』作画:crono/原作:千夏さん(外部サイト)
娘の保活に悩む、主人公千夏。桜木とは、同じように保活に悩むママ友の会で知り合った。桜木の穏やかな雰囲気に惹かれ仲良くなるふたりだったが、少額のお金の貸し借りが続くことに次第に違和感を覚える。物の貸し借りは次第に度を超えていくが、ついにはブランド物のバックまで…!「絶対に返すから!ね?」と言われしぶしぶ貸す主人公だったが、ある日夫と出かけた先にあった質屋で自分が貸したはずのバックを発見。常識のないママ友への復讐ストーリー。
『リアコミ』(外部サイト)