夏のサンダル“足がくさい”問題…専門家が教える「足が臭う本当の理由」と効果的なケア方法

　夏になると、サンダルを履く機会が増えてくるもの。足元をおしゃれに飾ることができ、通気性もいいはずなのに、なぜか足のニオイが気になるという問題が起こってしまう。「夏でもしっかり角質ケアをすることが重要」と美容家の青木梨奈さんは自宅でできる足のケア方法について解説してくれた。

　足のニオイの原因は、主に「汗」と「雑菌」。特に、足の裏は汗腺が集中しているため、ニオイが発生しやすい部位。その上、サンダルは汗が吸収されずに蒸れやすく、さらにニオイを発生させやすい。「ただ、実は汗そのものにニオイはありません。そこの雑菌が繁殖し汗と混ざり合うことでニオイが発するため、その元となるところからしっかりケアすることが必要となります」と青木さん。

　夏は汗をかくとともに、ニオイの元となる皮表細菌が増えやすくなる。サンダルで擦れることでかかとの角質が増殖し、これによっても皮表細菌は増えてしまう。

（１）専用のソープで足を洗う（殺菌・消毒できるもの）
（２）足の爪を伸ばしっぱなしにしない。切りそろえて清潔な状態にする
（３）角質ケアができる保湿ジェルなどを用い、足裏の保湿を行う
（４）裸足で過ごす時間を増やす
（５）足浴（フットバス）を行う
（６）足のニオイ専用のデオドラント剤を塗る
（７）ストレス、疲労によって自律神経が乱れ汗をかきやすくなるため、日頃からストレスケアの時間を取る

「夏だからこそ、しっかり保湿して角質ケアをしてほしいです。専用の石鹸はしっかりと汚れを落としながらも、肌に必要なものは残せる“保湿効果のあるもの”を選ぶこと。もしくはしっかり保湿をすること。洗浄成分が強すぎるものを選んでしまうと、肌が硬くなって角質が溜まりやすくなるため悪循環となります。ニオイケアのポイントは、落とすことばかりに目を向けるだけではなく、お風呂で肌が柔らかくなっている状態で無理なく角質ケアを行うことも必須になります」

　足のニオイを防ぐためには、デオドラントのケアだけではなく、保湿ケアの対策がカギとなる。アイテムは保湿効果のあるものを選び、できるだけストレスなく過ごすことで、ニオイの元にアプローチすることができる。正しいボディケアをして、自信を持って素足で過ごしてほしい。