――最近は整形がカジュアルになった一方で、ルッキズムが加速している側面もありますが、そうした現状についてはどのように感じていますか?加藤由起TikTokなどのSNSを若い子はよく見ていると思いますが、人の容姿に対して「ブスは調子に乗るな」みたいな辛辣なコメントが結構多い。それを見て整形に踏み込んじゃう子もいるかもしれませんが、見るのをやめる選択をするだけで世界が変わるので、一旦そういうものを断ち切る勇気を持ってほしいです。
――とらわれすぎないことが大事ですよね。加藤由起私も昔は、世の中は全員私の顔を否定してくると思っていたのですが、みんなそれぞれ考え方は違うし、自分を批判してくる人だけではない。もし周りに容姿をからかってくる人がいるのなら、そこから抜け出す勇気を持って、自分を本当に愛してくれる人や友達を作ると世界が変わると思います。
――今後の展望について教えてください。加藤由起モデル業に挑戦したいです。それは一重の女子のためでもあって、自分との約束のためでもあります。一重で自分に自信がなかった頃は、雑誌で二重のモデルさんを見ると苦しかった。みんな二重で顔が小さくて細くてというのが定型でしたからね。
雑誌が並んでいるのを見て、自分が批判されているような感じがしてつらかったから、その日本の狭い美の価値観を覆したいと思っています。私が表に出ることで勇気づけられる子はいると思うので、そういった女子をもっと輝かせて、いろんな美の価値観があるということを日本に植えつけられる存在になりたいです。