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10人に1人が苦しむ「巻き爪」医師が警鐘「症状が出たら、自分で爪を切らないで」

2023-11-02 eltha

 男女問わず10人に1人は症状に悩んでいるという「巻き爪」。症状が悪化すると、姿勢や歩き方が悪くなるため、腰の痛みの原因になることも。実はこの巻き爪、適切なケアをしないことが原因で起こり得る症状なのです。今回は巻き爪になる原因、発生時の対処法、そして予防策について、札幌のアルバアレルギークリニック院長・続木康伸氏に話を聞きました。

原因は「足の底側からの圧力不足」

【巻き爪の原因・症状】

 巻き爪になる原因は、「足の底側からの圧力不足」です。爪は本来、「巻こうとする」力があり、足底からの圧力によって正常な爪の形を保っています。

 この圧が不足する原因としては、様々なことが言われていますが、爪の切り方、爪白癬(爪の水虫)、ケガ、内科疾患、筋力低下、外反母趾などの変形、靴、遺伝、加齢などが考えられています。
 巻き爪の主な症状は下記のようなものがあげられます。

痛み最も一般的な症状はつま先の痛みで、これは爪が肌に食い込んでいるためです。特に靴を履いて歩く時や、爪が直接何かにぶつかったときに痛みが強くなることがよくあります。

肥厚爪が肌に食い込むと、周囲の皮膚が肥厚し、赤みや腫れが見られることがあります。

炎症爪が肌に深く食い込むと、炎症を起こすことがあります。これにより、皮膚が赤くなり、熱を持ち、腫れ上がります。

感染さらに深刻な場合、爪が肌に食い込むことで感染症を引き起こし、膿が出ることもあります。

 これらの症状が現れた場合、自己判断で無理に爪を切り取ったりすると状態をひどくする可能性があるため、医療機関に相談することをお勧めします。 ただし、早期段階であれば、正しい爪の切り方や適切なフットケアにより改善することも可能です。上記の症状を感じたら早めの対処を心掛けましょう。
【巻き爪の対処法】

 巻き爪になってしまった場合、自分で対処できることはどんなことでしょうか。爪切りで優しく角を整える、綿などを使って爪と肌の間に隙間をつくるなどの自己ケアが一時的には有効です。ただし、深刻な痛みや炎症がある場合は、そのままにせず即座に医療機関へ相談しましょう。

「巻き爪になりやすい生活習慣としては足より小さいサイズの靴を履くなどくらいですが、基本長年のものです。巻き爪は、ある程度の年齢にならないと起きないので、基本的に問題になるのは18歳以上かと考えますが、40歳未満の若年層は『痛み』による悩みの割合が高く、60歳以上の高齢層は『爪の切りにくさ』とも言われています。巻き爪が悪化すると、『痛み』が出ます。巻き爪が食い込むので痛みが出てきます。歩行や靴の着用が痛みを増すことがあります。また、それにともない、腫れ、出血、細菌感染も多くみられます」
【巻き爪の予防法】

 巻き爪を予防するためには、足元のケアが大切。特に、自分で出る方法としては爪の切り方に注意を払うことが重要です。爪は直角に切り、角も急すぎずなるべく自然な形に整えます。また、靴のサイズ選びも重要で、つま先に十分な余裕があるものを選びましょう。そして、足元の保湿も重要。乾燥すると爪が硬くなり、肌に食い込みやすくなりますので、こまめにクリームなどで保湿しましょう。

「自分で巻き爪を切ったり、爪を切り込んだりすることは、感染症のリスクを高める可能性があります。巻き爪の症状がある場合は、専門家に相談し、適切な治療を受けるべきです」

 巻き爪は一度なったら痛みが伴うだけでなく、生活の質を下げる面倒な症状です。しかし、日々の足元のケアと適切な爪の手入れ、適切な靴のチョイスによって、予防することも期待できます。足元の健康は全身の健康にも直結するので、日々のケアに時間を取ることで、足元の健康を守りましょう。 
アルバアレルギークリニック院長・続木康伸

監修者 アルバアレルギークリニック院長・続木康伸

新生児から妊婦まで、九州や東京からも患者が訪れる札幌のアルバアレルギークリニック院長 。「カズレザーと学ぶ。」出演、「保湿を変えればアトピーは治せる(学研)」著書。体の中からキレイになる医療を目指しています。アトピー性皮膚炎で肌がデリケートな方の医療脱毛を得意とし、7歳から医療脱毛を行っている。

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