2024-01-05
『目に見えるだけが障害じゃないと知ってほしい。』
24万人もの方が、20歳以降に発達障害と診断されている現代社会。(大人の発達障害ナビより引用)
そんな中、発達障害(ADHD)のパートナーをもつ人は、日々の生活をどのように暮らしているのでしょうか。
そこで今回のMOREDOORでは、ADHDのパートナーと結婚して10年目になるBさん(仮名)にインタビューを実施。
Bさんの日々の暮らしと、夫婦関係の専門家カップルセラピストからの意見をご紹介します。
※当事者の声はさまざまです。あくまで一例として、考えるキッカケになれば幸いです。
ーーパートナーがADHDかも?と気づいたきっかけは?
Bさん:生活面だと片付けられないところです。やったらやりっぱなしです。
人間関係も広くは付き合わないし、飲み会も行きたがらない。
金銭面もあったらあった分だけ使ってしまいます。
コミュニケーションも一方的で人の話は聞かなくて……。
そういったさまざまな面を見て「ADHDなのでは?」と気が付きました。
Bさん:やはり片付けられないことですね。
Bさん:その都度伝えて、パートナー自身に気づかせてました。
Bさん:今のまま仲がいい夫婦のままがいいです。
Bさん:まだADHDの認知度も低いので目に見えるだけが障害じゃないことを知って欲しいです。
片付けが苦手なところや、コミュニケーションが苦手なところを見て、「パートナーがADHDなのでは」と気が付いたBさん。
普段から相手をよく見ているからこそ、気が付けたのかもしれません。
またADHDの症状は「怠慢、サボりだと勘違いされやすい」とも言われています。
愛するパートナーの特性を上手に乗り越えてきたBさんだからこそ、世間の人にもっと知ってほしいと強く願っているようですね。
パートナー間の関係改善を目的としたカウンセリングを行う、“カップルセラピスト”はお二人の関係をどう見るのでしょうか?
これまでの3,000件以上に及ぶ臨床経験を活かし、パートナー間の課題解決をサポートしてきたカップルセラピストの坂崎さんに話を聞きました。
カップルセラピスト坂崎さん:結婚10年目で、「今のまま仲が良い夫婦のままがいい」と言えるのは素晴らしいと思います。
その言葉が言えるまでになった背景には、「その都度伝えて、パートナー自身に気づかせる」という努力の賜物だと思いますし、辛かったことも葛藤もあったことでしょう。
ADHDといっても、もちろん人それぞれで、共通点はあるものの、性格も違えば必要な対応も違っていきます。
決定的に改善が難しいものもあれば、工夫次第で改善可能なことも多いです。
片づけはその中でも、工夫してきたが諦めることやむなしと思っておられる部分なのかもしれませんが、その工夫をお互いの協力で見出していくことが重要ですね。
ADHDのパートナーをもつと大変な面ばかりがクローズアップされがちです。
しかし、実際のパートナーをもつ当事者Bさんからは、お互いに症状と向き合うことで、素敵な関係性を築けることが伝わってきました。
ADHDといってもひとくくりにはできず、個人と個人として向き合う中で見えてくる解決策があるのではないでしょうか。
みなさんは、この記事を読んでどのように感じましたか?
(MOREDOOR編集部)
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