お茶の保管方法、選び方開封後は2週間以内、長くても1カ月以内には飲みきるのが理想。お茶は日光や湿気に弱いので、茶筒など密閉容器に入れて、冷暗所で保管するとよいでしょう。吸香性も高いので、香りの強いものの近くには置かないよう注意。また、うっかり飲み忘れた煎茶などは、
フライパンで乾煎りしてオリジナルのほうじ茶にするのもおすすめだそうです。
お茶は産地も種類も多彩ですが、選び方にルールはなく、好みで選べばOK。迷ったときは、好みや予算を伝えて、お店の人に相談するのがお気に入りのお茶に出会える早道です。ちなみに料理に合わせるなら、前菜にはすっきりとした煎茶、魚や肉などのメイン料理には口の中の脂を流してくれる番茶などが好相性だそうです。
美味しくお茶をいれるコツ同じお茶でもお湯の温度で味わいは変化するそうです。具体的には、90度くらいの熱めのお湯は渋味が出やすく、
70〜80度の低めの温度だと旨味が多く抽出されます。そのため、朝起きてシャキッとしたいときには熱めに淹れて渋味を楽しむなど、気分によって淹れ方を変えるのもおすすめだそうです。
とはいえ、やはり基本の淹れ方はおさえておきたいもの。一般的な煎茶の手順を教えてもらいました。
(1) 湯呑みに湯を注ぐ
(2) 湯呑みから急須にお湯を移す
(3) 再度、湯呑みにお湯を移す(※こうすることで湯呑みや急須が温まり、お茶の温度が適度に下がります)
(4) その後、茶葉を入れ、お湯を急須に戻し、30秒〜1分ほど待って、丁寧に湯呑みに注ぐ
ポイントは
最後の一滴まで注ぎ切ること。そうすると2煎目も美味しく飲めます。2煎目以降は待つ時間は少な目でOK。大体3煎くらいは飲めるそうです。
お茶の新しい楽しみ方を教えてくれる「souen櫻井焙茶研究所」souen櫻井焙茶研究所は2014年12月にオープン。日本茶の新しい楽しみや価値観を広げ、もっとたくさんの人に伝えたい、という思いから開いたお店なのだそう。
店内では、日本各地から選りすぐったお茶をはじめ、フリーズドライの果物やハーブなどを合わせた四季折々のブレンド茶、自家焙煎のロースト茶など約30種を販売。様々なお茶を一煎250円〜テイスティングできます。阿波番茶(愛媛県)や黒茶(徳島県)など珍しいお茶も扱っており、土地柄外国人のお客さんも多いよう。
店の奥にはお茶やお菓子、お酒などを楽しめる茶房も併設され、お茶をたてる所作をみながら、ゆっくりお茶を楽しめます。ほうじ茶の芳ばしい香りが漂う店内で、ゆっくりお茶の世界を楽しんでみては。
取材協力/
souen櫻井焙茶研究所
東京都港区西麻布3-16-28ル・ベイン1階
TEL:03-5786-0024
営業時間: 11:00〜19:00(茶房は23:00まで)
休日: 月曜定休
http://www.sakurai-tea.jp/(古屋 江美子)